2017 Fiscal Year Research-status Report
肝細胞癌に対するTACEにおけるSPG膜乳化新規W/Oエマルジョンの開発
Project/Area Number |
17K16474
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
正田 哲也 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60727593)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 肝動脈化学塞栓術 / 肝細胞癌 / エマルジョン |
Outline of Annual Research Achievements |
肝細胞癌に対するリピオドールと抗がん剤水溶液を用いた肝動脈化学塞栓術において、SPG膜乳化技術を応用して高純度で粒子径の均一な新規warter in oil (W/O)エマルジョンを 開発する。肝細胞癌モデルを用いて薬物動態・抗腫瘍効果について評価し、従来の エマルジョンとの比較をする。さらに、超音波造影剤ソナゾイドを含有させた超音波可視化エマルジョンを作成し、新規W/Oエマルジョンの生体内動態を観察する。 本研究の目的は、抗がん剤徐放性・腫瘍内停滞性・血管塞栓性の点で優れた新規W/Oエマルジョンを開発し、再発・進行肝細胞癌に対する治療成績を向上することである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ウサギを用いた肝腫瘍モデルで動物実験を行い、SPG膜技術を応用した新規エマルションの抗腫瘍効果、腫瘍内停滞性、血管塞栓性を確認でき、従来法で作成されたエマルションとの優位性も判明した。
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Strategy for Future Research Activity |
SPG新規エマルションの肝臓内部での動態の評価を、同じくSPG膜技術を応用した超音波可視化エマルジョンで評価する。これにより肝腫瘍への集積のメカニズムを解明し新規エマルジョンの評価、改良を行う。
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Causes of Carryover |
ウサギの実験に関する追加消耗品の費用として使用額が生じた。
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