2020 Fiscal Year Annual Research Report
不均質補正を用いた新たな小線源治療の臨床応用に向けた研究
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17K16498
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
稲葉 浩二 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (00604646)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 小線源治療 / 放射線治療 / 不均質補正 |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線治療のひとつの重要な治療法である小線源治療における不均質補正について研究をおこなった。 不均質補正は当施設で本研究が始まる前に使用できるようになり研究環境が整っていたため当初の研究はスムーズに行うことができた。 特に不均質補正の有無による線量分布の違いについて、小線源治療が主に用いられる領域を対象に研究をおこなった。乳がんや前立腺がん、婦人科がんなどで線量分布について比較検討をおこなった。 特に乳がんの術後照射に対する小線源治療と骨盤領域として前立腺がんの高線量率組織内照射での不均質補正を考慮した解析をおこない、日本放射線腫瘍学会で「SAVIを用いたAPBI治療計画に対する不均質補正を考慮した線量計算の影響」と「前立腺がん高線量率組織内照射における不均質補正の有無による線量解析」として発表することができた。他の領域でも同様に線量分布の評価をおこない、主に空気を含む領域では不均質補正の有無により線量分布の差が認められ、注意が必要と考えられた。より正しい線量分布評価として不均質補正は将来的に必要になってくる可能性があるため、本研究のような基礎的な線量データの比較は今後のさらなる研究にとって重要な意義を持つと考えらえる。 臨床的なOUTCOMEとの比較については、複数の因子との関連もあるため、しっかりとした結果を出すことはできなかった。今後の研究課題と考えている。 また臨床応用についても引き続きの研究課題になると考えている。
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