2018 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of S100 family proteins and exosomal microRNA in duodenal juice as a diagnostic marker of pancreatic ductal adenocarcinoma
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17K16565
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森 泰寿 九州大学, 大学病院, 助教 (50632642)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 膵癌 / 診断マーカー / エクソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は膵癌早期発見のマーカーとして、十二指腸液中のエクソソームおよびエクソソームに内包されていると想定されるmicroRNAに着目することにした。まず、十二指腸液中からエクソソーム抽出の可否を確認した。エクソソーム抽出法として超遠心法を用いた。十二指腸液500μlを用いて300×g→16500×gの遠心分離を行った後に140000×gの超遠心を行ない、沈殿物を回収した。超遠心法での沈殿物を電子顕微鏡およびナノサイトで観察し、エクソソームに矛盾しない小胞が含まれていることを確認した。また、ウエスタンブロッティングによりCD81の存在を確認した。以上より、十二指腸液中にはエクソソームが含まれており、回収可能であると判断した。そこで、術前に十二指腸液採取が可能だった膵癌群12例の十二指腸液からエクソソームを抽出した。コントロール群として、腎移植ドナー症例で術前に十二指腸液採取が可能だった10例の十二指腸液からエクソソームを抽出した。今回は膵癌早期発見のマーカーとして、エクソソーム中のmiR-21、miR-155に着目することにした。抽出したエクソソーム中のmiR-21、miR-155を測定し、miR-16を内部コントロールとしてΔΔCt法を用いて発現量を比較検討した。その結果、miR-21には有意差を認めなかったが、miR-155はコントロール群と比較し、有意に膵癌群で高発現していた。
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Research Products
(2 results)