2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K16569
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
小林 慎一朗 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (80623363)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 遺伝子導入 / 細胞培養 / 上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
培養法に関しては臨床応用可能な技術を確立したが、腐食性食道炎や放射線化学療法後などの高度炎症環境下では治療効果が期待できない。(Kobayashi et al. World J Gastroenterol. 2014)炎症を伴う局所環境においては、組織工学よる組織構築だけでなく、局所の炎症を制御することが重要と考えた。現在、抗炎症性サイトカインに注目した病態解析研究を行い、解明できつつある。細胞生着性に関しては、in vitroでの検証を行っており、コラーゲンと細胞シートの接着性、進展性に関して、良好な関係にあることが証明された。抗炎症性サイトカインと食道狭窄の関連に関しては、血中濃度との関連性は証明されなかったため、局所での反応が重要と考えられた。 また、遺伝子導入に関しては、CRISPR-Casシステムの遺伝子設計が終了し、現在導入細胞株の培養を継続している。臍帯上皮細胞のたんぱく解析により、扁平上皮基底細胞に近い構成であることが分かった。また、ジャンクション構造も近似しており、組織体として構造化も可能であることが分かった。また倫理委員会の申請のための書類作成も進行しており、臍帯上皮の供給が可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
導入細胞株の安定培養が実施されておらず、滞っている。 現在、臍帯上皮細胞単離のための予備実験を行っており、倫理委員会の申請など本実験への移行が滞っている。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞株の安定培養ができず、CRISPR-Casシステムの予備実験が滞っており、実験が進行していないため、早急に実験を遂行する。状況によっては外注作業による株化を検討する。 また、臍帯上皮細胞の株化も併せて行うことで実験を推進する。
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Causes of Carryover |
当初予定していた導入細胞株の安定培養等を実施出来なかったため、培養や実験に必要な試薬等の購入をしていない。また、本年度と次年度に継続する細胞株の安定培養・CRISPR-Casシステムの予備実験や臍帯上皮細胞の株化等を行うため、それらに係る試薬等の購入を予定している。
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Research Products
(12 results)