2019 Fiscal Year Annual Research Report
Influemce of DDP-4 inhibitor on aneurysm formation in murine model
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17K16596
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森崎 浩一 九州大学, 大学病院, 助教 (30625801)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 大動脈瘤 / マウス / アンギオテンシンII |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はDipeptidyl Peptidase-4(DPP-4)阻害薬の抗炎症作用をターゲットとしたマウス腹部大動脈瘤モデルにおける瘤形成抑制効果を検証する内容で採用となった。科研費採択後にDPP-4阻害薬によるマウス動脈瘤モデルにおける瘤抑制効果が散見されるようになってきた。ただし、その作用機序については明らかになっていない。CD26(DPP-4)はT細胞やマクロファージにも発現しており、DPP-4阻害薬がそれらの増殖、活性化を制御することによって瘤形成を抑制する可能性がある。in vitroでは、マクロファージ(RAW264.7)をLPSで刺激して炎症促進型に誘導し、real time PCRでmRNA発現を評価した。M1マクロファージマーカーであるiNOSは上昇していた。一方M2マーカーであるArg-1は変化していなかった。今後は薬剤投与による形質変化を検証していく。in vivoでは、ApoE KOマウスにAngiotensin(1000ng/kg/min)4週間皮下投与して腹部大動脈瘤を形成させた。免疫染色でCD68陽性細胞(マクロファージ)の病変部への浸潤を確認(生食投与群と比較)。T細胞も少数だが浸潤を確認した。 今後は薬剤投与による動脈瘤形成の抑制効果を検証し、T細胞・マクロファージ増殖、活性との関連を検討してく予定である。
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