2018 Fiscal Year Annual Research Report
The impact of sarcopenia on the outcomes of cardiac and aortic surgery
Project/Area Number |
17K16598
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
岡村 誉 自治医科大学, 医学部, 講師 (70438646)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | サルコペニア / 心臓 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、加齢に伴う全身の脆弱性やサルコペニア(筋肉量・筋力の低下)と術後予後との関連が注目されている.しかし、サルコペニアは通常の手術リスク評価には含まれておらず、心臓・大血管術後の長期予後への影響は明らかになっていない.本研究では術前サルコペニアの心臓・大血管術後予後への影響の解析に取り組み、以下の結果を得た. ①心臓弁膜症手術患者において術前CTの腸腰筋面積からサルコぺニアの有無を診断し、サルコぺニア群では有意に術後遠隔生存率が低いことを示した.これらを論文投稿し、掲載された(Okamura et al. J Thorac Cardiovasc Surg. 2019;157:1071-9, Okamura et al. J Thorac Cardiovasc Surg. 2019;157:e199-200). ②サルコペニアの原因の一つである低栄養が術後リハビリの進行に影響することを報告した(Arai, Okamura (6人中6番目) et al. Gen Thorac Cardiovasc Surg. 2018;66:632-40). ③サルコペニアを含めた全身の脆弱性が心臓胸部大血管術後のリハビリの進行と関連していることを報告した(Arai, Okamura (6人中6番目) et al. Gen Thorac Cardiovasc Surg. in press). ④骨格筋から分泌されるタンパク質をマイオカインと呼び、加齢・サルコペニアの病態と密接な関連がある.心臓・大血管手術患者15名において術前に血中マイオカインを測定したところ、サルコペニア群で脂肪酸結合タンパク質3の上昇とオンコスタチンMの低下を認めた(未発表).
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Research Products
(4 results)