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2017 Fiscal Year Research-status Report

腫瘍リンパ球共培養モデルにおける抗体療法併用NKT細胞治療の開発研究

Research Project

Project/Area Number 17K16604
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

豊田 行英  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (10772163)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2019-03-31
Keywords腫瘍免疫 / マスサイトメトリー / 腫瘍浸潤リンパ球 / 腫瘍関連マクロファージ / NKT細胞免疫療法 / コラーゲンゲルドロップ3次元包埋培養法
Outline of Annual Research Achievements

コラーゲンゲルドロップ3次元包埋培養法やマスサイトメトリーを利用して自己腫瘍局所におけるNKT細胞の自然免疫系や獲得免疫系の抗腫瘍効果に対する増強作用を解析し、NKT細胞と抗PD-1/PD-L1抗体との併用療法の効果を確認するため、本研究を遂行した。昨年度は主に、患者腫瘍検体における各免疫細胞の構成ならびに機能解析、および肺癌株化細胞を使用したin vitroの解析を行った。
1. 当施設呼吸器外科で原発性肺癌の診断で手術された患者の血液および肺・リンパ節・腫瘍検体から、適切に酵素処理・遠心分離を行い、マクロファージやリンパ球を採取した。現在までに15例の原発性手術症例の解析を行ない、それぞれの検体における、NKT細胞やCD8+T細胞、CD4+T細胞、NK細胞、制御性T細胞、マクロファージなどの構成細胞を比較検討し、PD-1やPD-L1の発現解析を行った。8例はマスサイトメトリーを使用して金属標識をした検体の解析をし、約30種の表面マーカーや核内マーカーで染色し、多次元的な解析をした。また、IFNγやTNFα、IL-2などのサイトカインの産生も同時に測定をし、各細胞のサイトカイン産生能を比較検討した。
2. 肺癌株化細胞をsingle cellの状態で末梢血単核球 (Peripheral Blood Mononuclear cells: PBMC) やcell sortingしたCD56+細胞、CD8+ T細胞を混合し、コラーゲンゲル中に包埋してプレートに滴下し、腫瘍増殖抑制効果を比較した。また培養液中のサイトカイン量を測定し、細胞増殖抑制に関与するサイトカインを検討することや、培養後の免疫細胞を回収し、Flow cytometry法を使用して免疫細胞の各表面分子の発現の変化を確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

マスサイトメトリーを使用した腫瘍局所の免疫細胞の解析では、予定された症例数に向けて順調に症例を蓄積されている。コラーゲンドロップ3次元包埋培養法においても免疫細胞との混合条件下で腫瘍の増殖抑制が確認されており、今後の臨床検体を使用した解析に向けての準備を進行している。

Strategy for Future Research Activity

さらに肺癌手術検体の解析数を増やしていく予定である。また、高度な炎症や多くの癌抗原に感作される前の初期の病変も解析に加え、臨床検体を利用した腫瘍免疫の解析手法に更なる検討を加える。また、免疫細胞による腫瘍増殖抑制メカニズムについてサイトカインを添加した条件での培養や抗PD-1抗体療法と併用する実験系の検討を行う。さらに、患者腫瘍組織とPBMCを混合培養し、腫瘍特異的な免疫反応を検討したin vitroの実験を実施する。

Causes of Carryover

今年度中に購入を見込んでいた抗体の納入が次年度に延期となり繰越金が発生した。

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Published: 2018-12-17  

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