2019 Fiscal Year Annual Research Report
Creation of new material for pulmonary fistula by cell technology
Project/Area Number |
17K16612
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
宮本 詩子 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (10794638)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 肺瘻 / 細胞パッチ / 線維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、気管内挿管、吸入麻酔下に肺瘻モデルラットを作成した。肺瘻は18Gy針にて臓側胸膜を人工的に損傷し作成した。その後、同ラットを用いて、実臨床ですでに応用されている肺瘻閉鎖デバイスであるフィブリン糊もしくはポリグルコール酸を材料とする吸収性シート(以下、PGAシート)を使用した肺瘻閉鎖術を施行した。 手術した患側肺を、4、8、12週で摘出し、胸腔内及び胸膜変化を肉眼的・病理学的に評価し、対照群とした。 続いて、自己の線維芽細胞からの細胞パッチを形成する研究を行った。ラットの皮膚より抽出した繊維芽細胞を培養、その後、moldを用いた細胞パッチを作成したが、細胞凝集はするものの十分な強度がある細胞パッチを形成することが出来ず、移植には至らなかった。その原因として、皮膚から採取した繊維芽細胞では完全な不純物を取り除くことが困難であるためではないかと考えている。 その後、細胞パッチの強度を得るために市販のラット繊維芽細胞を材料として、細胞パッチを形成することに成功した。現在、強度の評価を行っていることであり、今後、ラットへの移植及びに病理学的評価とともにその安全性について評価を行う。
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