2018 Fiscal Year Annual Research Report
Cell therapy using rejuvenated aged donor derived mesenchymal stem cell
Project/Area Number |
17K16654
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
山口 将 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (70712131)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 脂肪由来間葉系幹細胞 / 脳梗塞 / 幹細胞移植 / 動脈内投与 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨髄由来間葉系幹細胞に比べ脂肪由来間葉系幹細胞は安全に、多くの細胞が採取可能であり、増殖速度も速いといわれている。急性期自家移植を考慮した際には、骨髄間葉系幹細胞よりも有用である可能性が高い。今回、脂肪由来間葉系幹細胞を用いて幹細胞移植の効果ならびに至適投与細胞数の検討を行った。SDラットを用いて一過性中大脳動脈閉塞モデルを作成。脳梗塞発症翌日に経内頚動脈的にPBS(Control)、脂肪由来間葉系幹細胞(1万個;Low dose)、脂肪由来間葉系幹細胞(100万個;High dose)を投与した。経過中の死亡率はControl群35%、High dose群35%、Low dose群46.6%であった。脳梗塞29日後(D29)にmodified Neurological severity scoreの中央値(IQR、25-75%)はControl群は6(5-6)、High dose群は3(2.5-3)、Low dose群は3.5(2.75-4)であり、細胞投与群はControl群に比べ有意に神経学的改善を認めた(Control vs High dose; P<0.0001、Control vs Low dose; P=0.003)。しかし、High dose群はLow dose群に比べ有意な神経学的改善を認めなかった(High dose vs Low dose; P=0.4089)。 幹細胞の動注は塞栓源になるといわれている、そのために、脂肪由来間葉系幹細胞の細胞表面にPKHを付加し、動注を行い、D3にラットから脳を摘出し、RECA-1(血管内皮細胞)でラット脳血管を染色し、血管内での幹細胞による塞栓数を測定している。また、同時にD29のラット脳の免疫染色を行い、抗炎症作用、血管新生、神経新生の程度に関して検討を行っている。
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Research Products
(1 results)