2017 Fiscal Year Research-status Report
難治性術後遷延痛メカニズム解明による新規治療体系の確立
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17K16691
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鉄永 倫子 岡山大学, 大学病院, 助教 (70601384)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 心因性疼痛 / 破局的思考 / 神経障害性疼痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
岡山大学、関連病院を受診した初期から末期膝関節症までの全ての病期の変形性関節症患者における神経障害性疼痛の存在を調査した。診断ツールとしてpainDETECTを使用した。また、人工膝関節置換術施行患者の膝関節痛および術後遷延痛における心因性疼痛の割合を明らかにするために、心因性疼痛の評価としてBS-POP (Brief Scale fir Psychiatric Problems in Orthopaedic Patients)、SDS (Self-Rating Depression Scale)、HADS (Hospital Anxiety and Depression Scale)を使用した。さらに、自己評価尺度であるPain Catastrophizing Scale (PCS)を用いて術後遷延痛患者における破局的思考の有無について調査した。術後遷延痛患者が当初の予定よりも少なく機能的MRIを施行できた患者はいなかった。現在一定の傾向はあるものの症例数が多くないため、引き続き症例数を増やしている段階である。 疼痛に関する学会に参加し慢性痛に関する知識を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究同意に至る症例がやや少なく、また、術後遷延痛となる症例が予定よりも少なかったため。今後、症例数を増やせば解析対象となる症例が増えて当初の予定通り研究計画が遂行できるものと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き症例数を増やす。術後遷延痛症例に対して機能的MRIを施行する。術後遷延痛患者に対して治療効果判定を行う。
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Causes of Carryover |
昨年度は症例数が予定よりもやや少なかったため次年度使用額が生じたものと考える。本年度はさらに症例数を増やし研究を進めていくため繰り越しとなった金額をmiRNAマイクロアレイ、研究成果発表などの研究費として使用する予定である。
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