2018 Fiscal Year Research-status Report
加齢に伴う姿勢不良に対する運動介入効果の検討-傍脊柱筋の定量評価法確立を目指して
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17K16699
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
佐々木 貴英 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (30621825)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 体幹筋力トレーニング / 腰痛 / 姿勢不良 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、姿勢不良、腰痛に対する体幹筋力トレーニングの効果を多面的・客観的に評価することである。姿勢不良と腰痛を有する高齢一般住民を、①ロコモ予防体操群、②ロコモ予防体操+体幹筋力トレーニング群の2 群に分け、体幹筋力トレーニングの介入を行い、介入前後の腰背部痛、健康関連QOL、立位姿勢、筋肉量、身体機能、脊柱起立筋の形態学的・電気生理学的変化を観察し2群間で比較する。 2018年度は研究参加者の選定を行った。②ロコモ予防体操+体幹筋力トレーニング群は、2017年度に本研究への参加の承諾を得た印南町の地域一般住民から新たに6人の選定を行った。①ロコモ予防体操群については、新たに那智勝浦町立温泉病院の本研究への参加協力を得られ、那智勝浦町やその周辺地域の一般住民から選定する運びとなった。 当初の予定より遅れており、研究期間内に姿勢不良、腰痛に対する体幹筋力トレーニングの効果を多面的・客観的に評価する研究目的を達成できるよう、2019年度は、運動療法介入、各調査項目の測定、解析、学会発表、論文作成など早急に研究を遂行していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2018年度は研究参加者を選定し、運動療法介入を施行する予定であった。しかし当初予定していた地方自治体が別の新規業参加のため本研究への参加が困難となり、参加者の選定に時間を要した。 2018年度は、当初予定していなかった那智勝浦町立温泉病院に本研究への参加を要請し、了承していただいた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画より遅れており、今後は早急に研究を遂行していく。まずは、研究参加者への運動介入を行う。本研究では参加者のうち特にロコモ予防体操+体幹筋トレーニング群は、長期間の高負荷の運動療法介入を要するため、参加者のモチベーションの維持が重要である。そのため、研究代表者が定期的に地域自治体の体操教室に参加し、参加者と直接コミュニケーションをとることでモチベーションの維持を図る。また参加者に直接指導を行う各自治体の保健師のサポートも必須であり、そちらも指導し体制を整えていく。 また、ロコモ予防体操+体幹筋トレーニング群について、新たな参加者が印南町からの6人と少数であるため、すでに美浜町で実施したパイロットスタディにより取得した24人分データと組み合わせることで予定数(n=30)を獲得する。 また期間内に研究を遂行するため、運動介入期間を当初の12カ月から6カ月への短縮する(過去の運動介入研究の多くは3カ月以内の介入期間であり、十分な期間だと考える)。 研究期間内に、姿勢不良、腰痛に対する体幹筋力トレーニングの効果を多面的・客観的に評価する研究目的を達成するために、早急に上記を遂行していく。
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Causes of Carryover |
2018年度に研究参加者の選定および運動療法介入前後の各調査項目の測定を予定しており、2018年度にMRI撮像費や表面筋電図電極費、研究参加者交通費等を計上していた。しかし、予定より研究遂行が遅れており、2018年度に運動療法介入前後の調査項目の測定が施行できておらず、次年度使用額が生じた。 今後、2019年度に、当初2018年度に予定していた運動療法介入前後の調査項目の測定を施行する予定であり、MRI撮像費などそれに伴う費用を2019年度に使用する予定である。
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