2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K16701
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
齋藤 亘 北里大学, 医学部, 講師 (60439099)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 人工コラーゲン / コラーゲン結合型成長因子 / 椎体骨折 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会を迎え骨粗鬆症に伴う脊椎圧迫骨折患者数は年々増加している。局所投与を可能とした人工コラーゲンとコラーゲン結合型成長因子を用いた低侵襲な椎体骨折治癒促進法の実用化を目指して研究を行った。まずはじめにコラーゲン結合型塩基性線維芽細胞増殖因子(CB-bFGF)の最適化を行うために細菌コラゲナーゼColG, ColH由来のコラーゲン結合ドメイン(CBD)を有する4種のCB-bFGFを作製した。骨形成促進能を検討するために評価が容易なマウス大腿骨骨折モデルを用いて検討を行った。そのColG由来のCBDを2つ有するCB-bFGF(bFGF-3a-3b)が最も高い骨形成能とコラーゲン結合能を有していた。そこでbFGF-3a-3bを用いて椎体骨折モデルにおける骨形成促進能を検討した。1% 人工コラーゲンゲル (ACG)と 0.058 pmole bFGF-3a-3b (bFGF 1ug 相当)を投与した。骨折のみの群をコントロールとした。投与後、2, 4週に micro CTを用いた新生骨量、骨塩量計測を行った。ACG/bFGF-3a-3b複合体を投与した群では旺盛な仮骨形成が認められた。組織学的検討から ACG/bFGF-3a-3bは軟骨形成促進を介して仮骨形成を促進しているものと考えられた。ACG/bFGF-3a-3bによる骨形成促進に成功したが骨癒合促進効果は認められなかった。そこでACG/BMP2による骨癒合促進能を大腿骨骨折モデルで検討した。その結果、骨癒合促進効果が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
bFGF-3a-3bと人工コラーゲンの組み合わせにより椎体骨における骨形成促進が可能なことを明らかにした。そのため、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は早期の骨癒合を実現すべくACG/BMP2、ACG/CB-BMP2を用いた検討を行いシーズの育成を行う予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Effect of Freeze-Dried Allograft Bone With Human Basic Fibroblast Growth Factor Containing a Collagen-Binding Domain From Clostridium histolyticum Collagenase on Bone Formation After Lumbar Posterolateral Fusion Surgery in Rats2017
Author(s)
Inoue G, Uchida K, Matsushita O, Fujimaki H, Saito W, Miyagi M, Sekiguchi H, Nishi N, Ohtori S, Yogoro M, Takaso M.
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Journal Title
Spine (Phila Pa 1976)
Volume: 42
Pages: 995-1011
DOI
Peer Reviewed
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