2018 Fiscal Year Annual Research Report
The establishment of new therapeutic strategy for bladder cancer targeting to cancer stem cell
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17K16812
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
荻原 広一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30626677)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 癌幹細胞 / 膀胱癌 / sulfasalazine / シスプラチン / 膀胱内注入療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はin vivoにおけるsulfasalazineの抗腫瘍効果についての検討を行った。 まず、C3H/HeNマウス(メス)の尾静脈よりマウス膀胱癌細胞株であるMBT-2V細胞を注入し、膀胱癌肺転移を作成するモデルを使用した。40匹に尾静注を行い、無作為に生食投与群、sulfasalazine投与群、CDDP投与群、併用療法群の4群に10匹ずつ割り付けした。Sulfasalazine(500mg/kg)は2投1休でCDDP(2mg/kg)は1投4休で腹腔内投与を行った。肺転移モデル作成日をday0とし、day15にサクリファイスした。マウスの肺を摘出し肺転移数をカウントしたところ肺転移数は生食投与群(平均114.3個)と比較して、sulfasalazine投与群(平均50.6個)及びCDDP投与群(平均69.2個)で有意に少なく、さらに併用群では単剤群と比較して有意に少なかった(平均15.5個)。 次に、C3H/HeNマウス(メス)の尿道よりマウス膀胱癌細胞株MBT-2細胞を膀胱内に注入し、2時間尿道を結紮し同所性に膀胱癌を作成する膀胱癌同所性モデルを使用した。40匹に膀胱内注入を行い、無作為に生食膀胱内注入投与群とsulfasalazine膀胱内注入群とに割り付けした。膀胱癌作成日をday0とし、Sulfasalazine(1000mg/kg)100µl、生食100µlをday3、6、9、12、15、18、21、24の8回投与し、day28にサクリファイスした。マウス膀胱を摘出し、膀胱重量を測定したところ生食注入群(平均193.3mg)と比較して、sulfasalazine注入群(平均44.3mg)で有意に小さかった。
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