2019 Fiscal Year Annual Research Report
Anticancer effect of artemisinin derivatives in renal cell carcinoma cells.
Project/Area Number |
17K16820
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
小林 郁生 愛知医科大学, 医学部, 助教 (80620046)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | artemisinin / renal cell carcinoma |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、抗マラリア薬として使用されているartemisininの抗悪性腫瘍効果の報告が相次いでおり、泌尿器科系悪性腫瘍に対する効果も期待できる。本研究では腎癌細胞に対するartemisinin(誘導体)の抗腫瘍効果と細胞障害の機序を明らかにすることで、腎細胞癌に対する新たな治療法の開発を目的としている。これまでの実験 結果を以下に示す。1)Artemisinin誘導体の腎癌細胞株における増殖抑制効果の確認。WST-1 assayにて増殖抑制効果を検討した。DHAとARTESにおいて 増殖抑制効果を確認できた。2)細胞周期への影響、DNAヒストグラムの確認。腎癌細胞株へのartemisinin誘導体のcell cycleへの影響を確認した。薬剤投与下で24時間培養を行い、処理した細胞をFlow cytometryにてPI染色を行い調べ、腎癌細胞のcell cycleにおける影響を確認した。ArtesnateにおいてG2/M期の増加を認め、 腎細胞癌細胞周期においてG2 arrestを誘導していると考えられた。3)腎癌細胞株のアポトーシス誘導の確認。FITC標識したAnnexin Vをプレートに投与し、 FACSで解析した。DHA,artesnateは腎細胞癌株においてアポトーシスを誘導することが示された。4)腎癌細胞株のヌードマウスへの移植方法の確立。腎細胞癌株SKRC-7,12,17,33,59をヌードマウスへ皮下移植し、腫瘍モデルマウスの作成が可能であることを確認した。サイクリン関連分子の発現、Rb関連分子への影響の確認。腎細胞癌cell lineを用い、Rb関連分子の発現をWestern blottingにて確認した。 以上の結果から、artemisinin(誘導体)の腎癌細胞への抗腫瘍効果が確認された。腎細胞癌治療における治療法としての可能性が示唆される結果であった。
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