2018 Fiscal Year Research-status Report
子宮内膜症への網羅的TCRレパートリー解析の導入;新規子宮内膜症治療戦略に向けて
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17K16824
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡邉 善 東北大学, 大学病院, 助手 (40722567)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 子宮内膜症 / T細胞レセプターレパートリー解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、都合により研究開始後の平成29年7月に東北大学病院倫理委員会より承認を得た。研究参加者のリクルートは平成29年8月より開始され、検体採集は平成30年1月から開始した。平成31年3月までに40名から研究参加の同意を取得した。当初の研究計画で研究サンプル候補として挙げた月経血については、サンプリングが不安定であったため、研究サンプル候補より削除した。また、腹水についても細胞サンプリングの不安定さがあり、研究サンプル候補より削除した。 平成31年2月までに40症例より研究参加に同意を取得した。平成30年12月までに38症例より末梢血(単核球に分離した状態)、正所子宮内膜がサンプリングされた。さらに38症例中10症例において子宮内膜症を有しており、内膜症病変を同時にサンプリングされた。すべての症例について病歴(基礎特性や子宮内膜症の所見など)のデータを収集した。TCRレパートリー解析について、平成30年12月よりサンプリングされた末梢血とOCT包埋標本と正所子宮内膜の組織より開始した。腹水については、細胞数にばらつきがあり遅延したものの研究開始から順調に症例数の蓄積がされているが、子宮内膜症症例については想定外にリクルートできなかったことから、目標とするサンプリング数の確保が難しくなっている。 最終年度となる平成31年度中には、症例データの蓄積を継続する。特に子宮内膜症のリクルートを重点的に行う。同時にTCRレパートリー解析を行い、検討を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理委員会の承認が平成29年7月まで遅延したことに伴い、研究参加へのリクルートは8月から開始となった。実際の研究検体のサンプリングは、平成30年1月からの開始となった。 その後、順調にデータを蓄積しているが、想定外に子宮内膜症症例の検体を得ることができなかった。試験的TCRレパートリー解析はできたのものの、本格的な解析が遅延していた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度については、目標症例数を解析可能な症例数に再設定を行い、子宮内膜症症例については、20症例を目標とし、子宮内膜症症例について重点的にデータ蓄積を行う。 平成30年度中に施行予定であったTCRレパートリーの本解析については、平成31年度序盤に開始する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額は今年度に予定していた研究を次年度に見送ったことに伴い発生した未使用額である。 平成31年度請求額と合わせ平成31年度の研究遂行に使用する予定である。
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