2018 Fiscal Year Annual Research Report
Tadalafil treatment for Fetus with Early onset growth Restriction
Project/Area Number |
17K16846
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
金田 倫子 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (10770274)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 胎児発育不全 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、胎内治療のない胎児発育不全の治療法の確立が目的である。我が国では、低出生体重児は増加傾向であり、神経学的障害及び発達障害、成人期における生活習慣病が増加することが予想される。低出生体重児を減らすことは、今後、少子化と医療費の増大が懸念される我が国において、極めて重大な課題である。 私達は、胎児発育不全に対するホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害薬:タダラフィル投与の有効性に関して、第Ⅱ相多施設共同試験(ランダム化比較試験)を施行した。試験内容は、胎児発育不全、妊娠22週以降34週未満、単胎、染色体異常が認められないものを対象とし、登録時にA群(従来型治療群)とB群(タダラフィ ル群)の2群へランダムに割り付けを行った。A群はガイドラインに沿って、従来型の治療を行い、B群はタダラフィル20mg/日の内服を分娩まで行った。主要エンドポイントはプロトコール治療開始後から出生までの胎児発育速度(g/日)、副次エンドポイントは治療完遂率、治療効果、安全性とし、従来治療とランダム化 比較試験で評価した。また、胎児発育不全の病態を解明すべく、PDE5阻害薬の臓器選択性に着目し、タダラフィル内服群において、内服前後の母体心機能を評価し、タダラフィルによる作用機序を検討した。第Ⅱ相試験では、出生体重の増加はみられずも、出生週数の延長が確認された。
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Research Products
(4 results)