2018 Fiscal Year Research-status Report
エストロゲンで発現変化するウロコルチン2は女性の気分調節因子か?
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17K16871
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
渡邉 建一郎 日本医科大学, 医学部, 助教 (30544407)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ウロコルチン2 / エストラジオール / プロゲステロン |
Outline of Annual Research Achievements |
現在患者に十分な説明の上、同意を得て血液検体を160例採集しました。おおむね必要検体数には到達したと考えています。それらの症例についてカルテを見直し、症例毎のTM結果や診断名を確認中です。またそれらについてエストラジオール、プロゲステロンの血中濃度測定を行っております。平行してELISAキットによる血中ウロコルチン2濃度の測定を行っており、現在120例の測定を終了しております。測定感度以下の症例が多く、統計学的検討に苦慮している状態です。 検体採取した患者には同時にCES-Dうつスコアの評価を行っており、そのスコアリングとエストラジオール、プロゲステロンの関係も調査中です。現在データシートを作成し、統計学的な処理を行っています。 視床下部のオキシトシン産生ニューロンはウロコルチン2の受容体であるCRF 2型受容体も発現していることから、ウロコルチン2がオキシトシン産生に影響を与える可能性が考えられます。 ヒトへのウロコルチン2の投与は困難なため、ウロコルチン2を脳室内あるいは末梢投与したラットの血中オキシトシン濃度や視床下部でのオキシトシンのmRNA発現量、末梢血中のエタノールアミンリン酸濃度を測定し、エストロゲン/プロゲステロンーウロコルチン2-オキシトシン軸の存在を明らかにすると共にエストロゲン/プロゲステロンーウロコルチン2-オキシトシンのエタノールアミン代謝への関与を明らかにする予定です。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
おおむね予定通りですが、検査結果については予定外です。ウロコルチン2の血中濃度が測定感度以下の症例が多いためです。測定感度以下が多数の場合、十分な検査結果が得られず、実験が続行不可能となりますので、解決策を協議中です。
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Strategy for Future Research Activity |
ウロコルチン2の血中濃度が測定感度以下の症例が多いため、血漿濃度を変更可能か協議中です。
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