2019 Fiscal Year Annual Research Report
Is estrogen-altered urocortin 2 a female mood regulator?
Project/Area Number |
17K16871
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
渡邉 建一郎 日本医科大学, 医学部, 助教 (30544407)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ウロコルチン2 / エストラジオール / プロゲステロン / CES-Dうつ病自己評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
160症例から検体採取を行い、それぞれの検体に関して、血中エストラジオール濃度、血中プロゲステロン濃度、血中ウロコルチン2濃度の測定を行った。またその160症例にCES-Dうつ病自己評価の問診を依頼し点数化した。協力が得られたのは99症例だった。エストラジオールとプロゲステロンの測定はBMLに依頼し、ELISA Kitを使用してウロコルチン2濃度の測定した。症例の年齢は45.15±1.157(Mean±S.E.M.)歳であった。血中エストラジオールは73.85±7.604(Mean±S.E.M.)pg/mL、血中プロゲステロン濃度は2.397±0.4284(Mean±S.E.M.)ng/mL、血中ウロコルチン2濃度は5.484±0.5399pg/mLであった。CES-Dは10.15±0.7506(Mean±S.E.M.)であった。それぞれについてピアソンの積率相関係数の検定を行ったが、相関は認められなかった。閉経した症例19例を除き、141症例について血中エストラジオール、血中プロゲステロン、血中ウロコルチン2、CES-Dをピアソンの積率相関係数の検定を行ったが、同様に相関を認めなかった。 CES-Dのカットオフ値は16点であり 16点以上でうつ病を疑うため、CES-Dが15点以下と16点以上の症例に分けて検討を行った。 CES-Dが15点以下の80症例の血中ウロコルチン2濃度は5.646±0.7933pg/mL、CES-Dが16点以上であった19症例の血中ウロコルチン2濃度は8.993±2.003pg/mLであった。この2集団についてt-testを行うとp=0.0805と有意差を認めなかった。 うつ病を疑う症例でより血中ウロコルチン2濃度が高い傾向が認められた。今後症例を増やしていく必要がある。
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