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2019 Fiscal Year Research-status Report

HPV LCRを用いた新規選択的治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 17K16879
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

田中 克征  横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科(八景キャンパス), 共同研究員 (80647412)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2021-03-31
Keywordsウイルス学 / 分子生物学
Outline of Annual Research Achievements

HPV LCR領域依存的に目的遺伝子を発現するプラスミドの試作はEGFPを発現させるものに関しては終了した。しかしながら、ヒト由来のHPV感染依存的に発現が増加する遺伝子の制御領域を用いたプラスミドの作製は難航している。また、HPV E2遺伝子を発現する補助プラスミドに関してはTet-On(Tet-Off)システム環境下ではあるものの作製は終了している。
制限増殖型のアデノウイルスベクターを用いた実験では、所属してた研究室(国立がん研究センター研究所 発がん予防研究分野)にて研究者本人が行った実験ではなく、また使用目的も全く異なる実験ではあるが、感染細胞の培養上清を用いても新規感染を引き起こさないことを確認している。
しかしながら、平面培養下での実験結果は良好とは言い難い。HPV LCR領域依存的に目的遺伝子を発現させるプラスミドはHPV非感染細胞でも遺伝子の発現が確認された。このことから、HPV感染依存的に発現が増加する遺伝子の制御領域を用いたプラスミドの作製を優先させることとした。しかしながら、候補となり得る遺伝子は多くなく、作製は難航している。
本来子宮頸部組織に限らず、表皮などのように多層構造を形成しているような臓器では損傷がない限り、基底層の細胞までウイルスが感染することは起こりえない。そのため、3次元組織への新たなウイルス感染法を模索するため、横浜市立大学 再生生物学研究室に異動し、3次元組織体へのウイルス感染の新たな方法を模索している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

HPV LCR領域依存的に目的遺伝子の発現が制御されるプラスミドではHPV非感染細胞であっても若干の発現が認められた。この発現量を許容範囲内と取るべきかの議論はあり、EGFP以外の遺伝子での比較も進めてはいる。しかし、より安全性の高いプラスミドの作製を目指し、HPV非感染細胞では発現しない(発現しても生存に影響を与えない)遺伝子の探索を行っているが、候補となり得る遺伝子がそもそも少なく、難航している。
また、3次元培養下でのウイルス感染法に関しては、横浜市立大学再生生物学研究室准教授 小島伸彦指導のもと、メチルセルロース培地中での感染実験を行い、一定の結果を得ている。

Strategy for Future Research Activity

遺伝子発現制御プラスミドの作製は、HPV非感染細胞で発現が観られない(十分に低い)と思われる遺伝子の探索を重点的に進めていく。
3次元培養下でのウイルス感染に関しては、メチルセルロース培地という環境下以外でも基底層部分の細胞に感染させられる方法を模索していく。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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