2017 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部癌に対する乳酸トランスポーターを標的とした治療法の開発
Project/Area Number |
17K16916
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮部 淳二 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60756831)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 頭頸部癌 / 乳酸トランスポーター |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部扁平上皮癌培養細胞株 Fadu、Detroit562からCRISPR/Cas9システムを用いてMCT4(乳酸トランスポーター)のノックアウト細胞株を試みた。Faduに関しては、MCT4ノックアウト株の樹立に成功したが、Detroit562についてはまだ樹立できていない。原因としてノックアウト効率が悪いことが考えられ、トランスフェクション法(リポフェクション、エレクトロポレーション)の比較検討などを行った。またMCT4遺伝子のノックアウトが特にDetroit562に関して細胞生存に大きな負の影響を与えている可能性が考えられた。それによりノックアウト株の樹立が困難となっていること考えられた。FaduのMCT4ノックアウト株を用いて細胞生存率やコロニー形成アッセイによる放射線感受性についての評価を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
CRISPR/Cas9による頭頸部癌細胞株MCT4遺伝子のノックアウト効率が想定より悪く、ノックアウト株の樹立に時間を要している。
|
Strategy for Future Research Activity |
CRISPR/Cas9による遺伝子ノックアウト効率を改善させる検討を行いながら、頭頸部扁平上皮癌培養細胞株 FaduおよびDetroit562からMCT4(乳酸トランスポーター)のノックアウト細胞株を少なくとも2株ずつ樹立し、細胞生存率やコロニー形成アッセイによる放射線感受性、アポトーシスや細胞周期に関する解析を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
MCT4ノックアウト株の樹立が想定より遅れており、その後に予定している実験を行うことができていないため次年度使用額が生じた。
|