2017 Fiscal Year Research-status Report
喉頭科学視点からの吃音治療の新戦略-喉頭ファイバーとフォノグラムの同時計測-
Project/Area Number |
17K16922
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
菊池 良和 九州大学, 大学病院, その他 (70467926)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 吃音 / 喉頭ファイバースコピー / フォノグラム / 呼気流量 |
Outline of Annual Research Achievements |
吃音症は人口の5%に発症する疾患であり、成人になっても人口の1%は吃音をもったまま社会生活を送っている。吃音は連発、伸発、難発(ブロック)の3種類に分かれるが、成人になるにつれブロックが増えることが分かっている。ブロック発生時は、音声だけではなく、呼吸も止まり、発話困難感だけではなく、周囲の無理解な負の反応により、発話に恐怖も覚えてしまう。そのような吃音症に対して、確立された治療法はなく、吃音発生の基礎的データが足りない現状である。そこで、吃音症の発声メカニズムの中での声帯機能を観察するために、喉頭ファイバースコピーと音声情報(フォノグラム)を同時測定するシステムを構築することを本研究で行う。喉頭ファイバースコピーで声門開大・声門閉鎖を確認でき、マウスピースにつながれたフォノグラム機械により、音圧・ピッチ・呼気流量を抽出する。喉頭ファイバースコピーは従来の耳鼻咽喉科の臨床で使用しているものを使用する。フォノグラムのデータと喉頭ファイバースコピーのデータを統合するのに必要な機材の準備を行った。フォノグラムデータと音声をPowerlabシステムに取り込み、また、喉頭ファイバースコピーの動画と音声をビデオキャプチャーモジュールを通して、パソコンに同時表示させるシステムを構築した。この研究を遂行するための研究計画を九州大学の倫理委員会に提出して、承認を得ている。測定の体制は整い、次年度で計測解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究システムの構築は順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
吃音症の患者での協力者を増やし、予定されていた吃音の声帯運動評価を行う予定である。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] A case of multiple system atrophy-parkinsonian type with stuttering- and palilalia-like dysfluencies and putaminal atrophy.2017
Author(s)
Kikuchi Y, Umezaki T, Uehara T, Yamaguchi H, Yamashita K, Hiwatashi A, Sawatsubashi M, Adachi K, Yamaguchi Y, Murakami D, Kira JI, Nakagawa T.
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Journal Title
J Fluency Disord.
Volume: 14
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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