2019 Fiscal Year Annual Research Report
Prevention of age-related hearing loss using NAD metabolites
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17K16928
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
山田 卓生 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (90573593)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 加齢性難聴 / NAD中間代謝産物 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1加齢性難聴モデルマウス(C57BL/6マウス)を用いて研究を行った。1ヶ月齢(難聴出現前であることが知られている)のマウスに対して、様々な濃度でNMN(Sigma社)またはNR(Sigma社)を含有する飼料を1か月投与した。その後、蝸牛におけるSirtuins (SIRT1)の発現量を測定した。 研究2 加齢性難聴発症前マウスに対して、NMNまたはNR含有飼料を6か月間投与し、これにより加齢性難聴の発症が防止されるかどうかについて検討した。 研究1の至適濃度の決定については過去の文献と同様の結果であり、過去の文献の濃度のNMN、NRを使用した。次に研究2を行った。1か月齢の加齢性難聴マウスモデル(C57BL/6 マウス)を用いて、通常食群または通常食群+NMNまたはNR含有の飼料投与群で6か月間検討を行ったが、難聴の出現が明瞭に出らず、有意差のある結果が得られなかったため、高脂肪食群、低脂肪食群、高脂肪食+NMNまたは NR含有の飼料投与群を設定し、同様の実験を行った。この結果ABRでは高脂肪食群で難聴進行を呈し、NMNまたはNR含有の飼料投与群では難聴進行の抑制効果を認めた。それ以後の実験は進まなかった。
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