2018 Fiscal Year Annual Research Report
Regenerative medicine for scarred vocal fold after surgery using gelatin hydrogel, growth factor and iPS cells
Project/Area Number |
17K16933
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
今泉 光雅 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30554422)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 足場材料 / 成長因子 / iPS細胞 / 声帯瘢痕 |
Outline of Annual Research Achievements |
喉頭組織の再生に有用な移植材料、および移植細胞・組織の実用化に向けて研究を行う。生体適合性のInjectableなゲルを骨格とし細胞の進入・生着に適した足場材料(スキャフォールド)を作製、研究する。次に、声帯の損傷後の再生促進を意図し、iPS細胞の培養法を確立する。今回は声帯損傷モデルに生体適合性足場材料および成長因子を投与し、効果を喉頭内視鏡検査を用いて観察する。不十分であると判定した場合は、iPS細胞を移植し、声帯組織を再生する技術を開発する。
損傷した声帯へを移植し再生効果を評価:全身麻酔下に開口器を使用して、ウサギの声帯を露出させ、声帯損傷モデルを作成する。生体適合性の足場材料および成長因子を損傷部及び正常声帯に移植し、損傷部位における治療効果を比較した。観察期間(2週間)ののちに安楽死を施し、喉頭を摘出した。その際に、ハイスピードカメラを用いて、摘出した声帯の粘膜波動を録画し、デジタル解析を行った。解析を行った上で、音声診療に従事している医師に動画を評価させ、声帯瘢痕へ対する効果を臨床的・肉眼的にも検証した。検証の結果、生体適合性の足場材料および成長因子を投与した損傷声帯において、粘膜波動および肉眼所見の改善が確認された。更に組織像、蛋白質に関して、移植されていない正常部位とで比較し評価を行った。HE染色、トリクローム染色、EVG染色等各種染色を施行し、損傷声帯に比較し、声帯上皮の上皮化、粘膜下組織におけるコラーゲンの沈着等、著明な改善が得られた。結果として、足場材料および成長因子の投与により、声帯瘢痕の予防が確認された
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Research Products
(1 results)