2019 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism of blue light exposure-derived retinal pigment epithelium damage
Project/Area Number |
17K16964
|
Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
高山 圭 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 眼科学, 講師 (10735947)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 光障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
裂孔原性網膜剥離や増殖硝子体網膜症の硝子体手術終了時にシリコーンオイル(SO)を眼内に充填するが、一定期間後にSOを硝子体手術にて抜去する必要がある。SOを充填した眼にシリコーンオイル関連視力低下(Silicone oil-related vision loss:SORVL)が生じることがあるが、その機序は不明であった。 硝子体手術は顕微鏡下手術であり、顕微鏡の照明とライトガイドによる光照射を行うが、SORVLは術中に眼内レンズおよびSOの屈折率の違いにより、黄斑部に光照射の焦点が合うために強い細胞障害が惹起されることを解明して報告した(Yamada K, Kaneko H, Takayama K. Acta Ophthalmol., 2019)。また、青色光照射により網膜内に酸化ストレスが生じること、酸化ストレスにより網膜細胞障害が惹起されることで加齢黄斑変性が生じることをまとめ、2019年度日本抗加齢学会研究奨励賞を受賞した。また、その研究に用いた光観賞断層計を用いて健常人の脈絡毛細血管板の血流と年齢変化、高血圧によるその変化をまとめ報告し(Takayama K. Sci Rep., 2018)、令和元年度日本眼科学会学術奨励賞を受賞した。 臨床研究として、糖尿病網膜症に対する硝子体手術の有効性、術後合併症を発症する危険因子について多施設研究を行い、再手術の危険因子(Takayama K. Acta Ophthalmol., 2020)、血管新生緑内障の発症危険因子(Takayama K. Sci Rep., 2019)、糖尿病黄斑浮腫の手術成績(Someta H, Takayama K. J Ophthalmol., 2019)等を報告した。
|
Research Products
(17 results)