2018 Fiscal Year Annual Research Report
Functinal analysis of tissue-resident macrophages in bacterial keratitis
Project/Area Number |
17K16985
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
成松 明知 東京医科大学, 医学部, 助教 (20617625)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 細菌性角膜炎 / マクロファージ / リンパ管新生 / 血管新生 / 緑膿菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では感染性角膜炎において組織常在型マクロファージがどのように関与しているのかを明らかにすることを目的とした。特に、血管新生、リンパ管新生にどのような影響を及ぼしているのかに注目し、検討を行った。 はじめに細菌性角膜炎における血管およびリンパ管新生の経時的変化を観察した結果、血管が先に進展し、リンパ管新生は感染の後期に血管新生より遅れて生じることを明らかにした。またreal-timePCRによる検討でリンパ管新生が感染後期に進展するのに一致してVEGF-C, VEGFR-3が上昇することを明らかにした。 さらに、マクロファージをクロドロン酸リポソーム投与することにより除去し、感染のみの群と比較することにより、マクロファージとリンパ管新生の関連を検討した結果、感染後期のマクロファージがリンパ管新生に関与しており、角膜リンパ管には組織常在性マクロファージではなく全身から遊走された単球性マクロファージが関連していることが判明した。 また、前述した感染後期のマクロファージを除去することで角膜リンパ管新生抑制モデルを作成し、感染のみの群と比較することで、細菌性角膜炎におけるリンパ管の役割を検討した結果、細菌性角膜炎において角膜リンパ管は感染後期の浮腫および炎症を消退させることが明らかになった。
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