2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a novel molecular targeted drug for diabetic wound using the inflammatory-related miR-129 family
Project/Area Number |
17K17021
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
梅原 敬弘 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (60617421)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 創傷治癒 / 糖尿病 / 好中球 / circular RNA / micro RNA |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病(DM)患者の創傷治癒は遅延し、難治性皮膚潰瘍になることが知られている。DM性創傷治癒遅延の要因として、創傷部への好中球の過剰な動員や集積による炎症の長期化が報告されているが、その分子メカニズムは未だ明らかではない。 circular RNA(circRNA)は、分子標的治療薬などの新規治療薬開発への有用性が高いことで近年注目されており、miRNAに結合することでその発現を制御し、さらにmiRNAが標的とするmRNAの発現制御により蛋白質合成を阻害する。近年、生体内の炎症過程におけるmiRNA機能の重要性が明らかとなっており、申請者らは、DM性皮膚創傷治癒遅延に、miRNAが関与していることを報告した。従って、DM性皮膚創傷の治癒過程において、炎症関連miRNAの発現を制御するcircRNAの関与が推察される。 本研究は、DM性皮膚創傷の治癒過程における遺伝子発現制御機構の解明を目的として、Microarrayを用いて、DM由来好中球特異的に発現する多数の炎症関連circRNAを同定した。また、解析ソフトを用いて、DM由来好中球において特異的な発現変化を示した複数のmiRNAが、circRNAによる発現制御を受けている可能性を示した。さらにこれらのmiRNAが、アポトーシスや炎症反応などのバイオロジカルプロセスに関与する複数のmRNAの発現制御に関与していることを明らかにした。従って、炎症関連 circRNAは、DM由来好中球の機能異常に関与しており、DM性創傷治癒遅延は、炎症関連circRNAに制御されるmiRNA及びmRNAによって惹起された可能性が示唆された。
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