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2017 Fiscal Year Research-status Report

ケロイドにおけるオートファジー現象の関与解析

Research Project

Project/Area Number 17K17023
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

堀切 将  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80769464)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2019-03-31
Keywordsケロイド / オートファジー
Outline of Annual Research Achievements

ケロイド組織内におけるオートファジー動態は、いまだ明らかにはされておらず、そのため、研究の方針も見出されていない。一方、ケロイドの病理組織学的形態は、線維芽細胞の異常増殖であることが示されている。従って、ケロイドの動態の研究は線維芽細胞の研究に言い換えることができる。また、トランスフォーミング増殖因子のひとつであるTGF-βは、細胞を線維芽細胞に変換させる作用が知られている。ケロイドの形成は、この、線維芽細胞への変換能が関与している可能性があると考え、ネズミ腎細胞(NRK)にたいしてTGF-βを投与してのオートファジー活性の研究ならびに、強力な細胞増殖因子である塩基性線維芽細胞成長因子、bFGFを投与してのオートファジー活性の研究を行った。その結果、従来よりTGF-βはオートファジー活性を更新させる作用があると報告されているが、時間経過とともに活性を抑制させている可能性、そして、オートファジー関連タンパク質であるLC3ならびにAtg16Lを凝集させる効果が見いだされた。この結果より、オートファジー経路における、最重要ともいえる構造物である、隔離膜の形成に、TGF-βは関与している可能性を考慮している。今後は、TGF-β投与後に、オートファジー経路の後半に形成される構造物、オートリソソームの構造に変化があるかの調査を行い、TGF-βがオートファジー経路に与える影響の精査を進めていく方針である。なお、本研究の経過の一部は、2017年10月19日、第26回日本形成外科学会基礎学術集会にて概要を発表した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

ケロイドにおけるオートファジー関連抗体による免疫染色では、有意な所見が見いだされていないため、ケロイドと最も関連が深い構造物である、線維芽細胞におけるオートファジー活性の調査から進めている段階である。

Strategy for Future Research Activity

TGF-βにおける、オートファジー活性を精査することで、線維芽細胞、ひいてはケロイドの形成に関与があるか調査する方針である。

Causes of Carryover

初年度使用額の目標に沿って使用しましたが、少額の余りが出ました。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 細胞増殖および分化因子がオートファジー分解系に与える影響について2017

    • Author(s)
      堀切将
    • Organizer
      第26回日本形成外科学会基礎学術集会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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