2018 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of disease-specific induced pluripotent stem cell lines from the patients of syndromic craniosynostosis
Project/Area Number |
17K17027
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
池 大官 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50784344)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 疾患特異的iPS細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
ファイファー症候群の患者2名とアペール症候群の患者1名より採取した肉芽組織より線維芽細胞を初代培養した。(ファイファー症候群由来線維芽細胞:PfF1, PfF2、アペール症候群由来線維芽細胞:Ap1)同様に患者より採取 した皮膚片よりヒト由来正常線維芽細胞を初代培養した。(正常線維芽細胞:NF1, NF2)これら4株に対して、センダイウイルスを用いてOCT3/4, SOX2, KLF4, L-MYCの4遺伝子を導入した。ウイルス感染して1週間培養した後に、Lamini511-E8 fragment(i-Matrix 511)にてコーティングしたディッシュにリプレーティン グした。iPS細胞専用培地(StemFit)を2日おきに交換し、約3週間後に形成されてきたiPS細胞様コロニーをピックアップした。NF1, PfF1, PfF2,Ap1の各細胞につき それぞれ31, 20, 15, 42コロニーずつクローニングすることができた。(NF2ではiPS様コロニー出現せず)その後i-Matrix 511コーティングによるフィーダーフリー 培養を継続し、継代の過程において線維芽細胞・分化細胞のコンタミネーションや分化傾向の明らかなコロニーを破棄していった結果、NF1, PfF1, PfF2それぞ れ6, 3, 8, 5株ずつiPS細胞状の敷石状コロニーを形成する細胞株を確立した。これらのiPS細胞株は全てアルカリフォスファターゼ染色陽性かつ免疫蛍光染色にてOc4, Nanog, SOX2, SSEA4陽性であった。現在各細胞株を胚様体に分化させ、さらに軟骨細胞に分化させる条件を設定しており、引き続き研究を継続している。
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