2018 Fiscal Year Research-status Report
間質性肺炎急性増悪の治療標的分子同定および体外式膜型人工肺を用いた新規治療法開発
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17K17052
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
木田 佳子 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 助教 (00526220)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 間質性肺炎急性増悪 / 体外式膜型人工肺 / 炎症性マーカー / 血管内皮マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
間質性肺炎急性増悪は,日本人に好発することが知られている.治療法が限られており,致死率が非常に高い疾患である.本研究では病理学的側面からARDSと間 質性肺炎急性増悪が類似している点に注目し,体外式膜型人工肺 (Veno-verous extracorporeal oxygenation: V-V ECMO)の有用性の検討を行っている.本年度 は,過去当院救命センター・ICUに入室した間質性肺炎急性増悪患者のV-V ECMOを使用した群,人工呼吸器のみで管理を行った群の剖検例の肺組織を用いてホル マリン固定後パラフィンフロックから薄切・hematoxylin-eosin 染色(HE 染色)標本を作製した.また特殊染色として,膠原線維を特異的に染める Masson's Trichrome Stain 染色(MT 染色)を行った.現在論文投稿中である.さらに免疫染色で,びまん性肺胞出血で予後因子として報告がある KL-6,加えて ARDS の報告から SP-D,RAGE,IL- 6,IL-8,Ang-2 の染色を行った. それらの発現率を V-V ECMO 使用群と非使用群(人工呼吸器のみで管理した症例)とを比較し,発現率の違いを検討した. 剖検例の比較で発現率に差を認めたマーカーについて実際の患者検体においてVV ECMO施行前から施行直後からの経時的変化を含めELISA法で測定を行い,学会等で発表し論文化を行なっている.動物モデル作成に向けて並行して研究を行なっている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究結果については学会発表を終え論文化を行なっている.動物モデル,整備について若干遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
論文投稿と並行して,当初のH30年度予定である間質性肺炎急性増悪の動物モデルの作成についても行っていく予定である.
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Causes of Carryover |
本年度は引き続きサイトカイン,血清マーカーの測定を継続していく予定である.また学会発表(国際学会を含めて),論文投稿(英文校正費)を行う予定である.しかし動物モデル,整備について研究が遅れており,次年度予算でそれらに対する研究を行うため次年度使用額が生じた.
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Research Products
(6 results)