2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K17067
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
井上 敬 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (90464932)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 敗血症 / NGAL |
Outline of Annual Research Achievements |
“全身性に投与されたNGALがグラム陰性桿菌に対する静菌作用を介さず、致死的な過度の炎症反応を抑制し宿主予後を改善する”との仮説を立て、侵襲モデルへの外因性NGAL全身投与による転帰と機序を探求することを目的とした計画である。 初年度においては時間の関係から生体外実験系において細胞株へのNGAL添加による影響については探索できていない。また、生体内実験系については虫垂穿孔による腹膜炎惹起モデルの作成準備中であるが未だに安定性に欠ける状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成29年度は業務の関係上、実験環境及び費やすことのできる時間が非常に限られていたことから予備的な実験に終始し本実験に至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題においては、生体外実験系と生体内実験系に2分できること、および生体内実験系においては通常動物及び侵襲を加えた動物を用いて実験可能なことからこれらの計画を並行して行っていく予定である。 また、生体内実験系においては腹膜炎惹起モデルでの実験が難しい場合には、内毒素(LPS, Lipopolysaccharide)腹腔内投与による侵襲モデルを用いて実験することも検討する。
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Causes of Carryover |
今年度は消耗品についてはもともと当研究室に残っていたものを使用したため次年度に繰り越しを行った。
繰越額は平成30年度に請求した研究費と合わせて主に消耗品に用いる予定である。生体外実験系においては主に細胞培養、real time PCR関連試薬、ELISA関連試薬として、また生体内実験を行うため動物購入費用としてあてる予定である。
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