2017 Fiscal Year Research-status Report
HMGB1制御を軸とした敗血症時の血管透過性亢進制御機構へのアプローチ
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17K17075
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
鍋田 雅和 久留米大学, 医学部, 助教 (20529523)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | CLP / バイオインピーダンス法 / HMGB-1 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度(平成29年)の研究計画である、マウス敗血症モデル(盲腸結紮穿孔モデル)の作成および、同モデルにおいて虫垂間膜動静脈の虚血の有無による生存率の検討を行っている。虚血ありの群では、モデル作成手技が一定になり、再現性のある生存率が得られている。一方、虚血なしの群では、手技が一定しておらず生存率にばらつきが見られることから、モデル作成を重ねることで安定したデータ集積が得られるよう努める。さらに生体バイオインピーダンス法を用いた血管透過性亢進の評価においては、現在、虫垂間膜動静脈結紮による虚血ありの群で、モデル作成後24~36時間後に細胞外水分量が前値と比較して5~10%増加(実測値で前値45%、24~36時間後で53%前後)することを確認している。現時点では、マウス敗血症モデル(特に虚血なしのモデル)の作成手技およびバイオインピーダンス法による測定精度にばらつきがあり、血中IL-6、HMGB-1、sEV-cadherinの測定までには至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウス敗血症モデルの作成精度およびバイオインピーダンス法による測定精度にばらつきがあり、初年度(平成29年)の研究計画にある、ELISAを用いた血中IL-6、HMGB-1、sEV-cadherinの測定には至っていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
①敗血症(盲腸結紮穿孔、以下CLP)モデル虚血(+)群では、経時的なデータの動きが一定になっておらず、今後モデルの安定化を図り、データを集積する。②CLPモデル虚血(-)群では、モデル作成手技が一定しておらず、生存率にばらつきが見られるため、今後もモデル作成を重ねることにより手技を一定化し、安定したデータが得られるよう早期に努める。以上、①、②に留意し研究を進めていく。
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