2018 Fiscal Year Annual Research Report
Approach to the vascular hyperpermeability mechanism during sepsis centering on HMGB1 control
Project/Area Number |
17K17075
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
鍋田 雅和 久留米大学, 医学部, 助教 (20529523)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | CLP / バイオインピーダンス法 / HMGB-1 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度(平成29年度)の研究計画であるマウス敗血症モデル(盲腸結紮穿孔、以下CLPモデル)における、虫垂間膜動静脈の結紮(虚血)の有無による生存率の検討の結果、18~20週マウスを用いることで36時間生存率が90%以上の再現性のある安定したCLPモデル作成が可能となった。マウス敗血症モデルの作成精度が安定したことから以下の研究を行った。 Sham群(n=10)およびCLPモデル(虫垂間膜動静脈結紮なし;以下虚血なし群(n=10)、虫垂間膜動静脈結紮あり;以下虚血あり群(n=13))に対して、生体バイオインピーダンス法を用いた血管透過性の評価を行った。虫垂間膜動静脈結紮による虚血ありの群では、モデル作成後36時間後の細胞外水分率が前値と比較して10.6%(実測値で前値45.9%、36時間後56.5%)増加し、sham群(7%;前値45.85%、36時間後51.75%)、虚血なし群(5.95%;前値47.05%、36時間後53.25%)と比較して有意差を認めた。さらにマウス敗血症モデル作成後36時間後に後大静脈から採取した血液を用いて、ELISA法によるHMGB-1、VE-Cadherin濃度測定を行った。HMGB-1はSham群(5.52ng/ml)と比較して、虚血あり群で有意に高い結果が得られた(sham群;5.52ng/ml、虚血あり群;10.06ng/ml)。 現在、CLPモデル(虚血の有無)における細胞外分泌顆粒の相違と透過性亢進との関連について継続検討中である。
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