2018 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the molecular mechanisms involving tooth root formation and maintenance using genetic modified mouse.
Project/Area Number |
17K17092
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉本 由紀 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 日本学術振興会特別研究員(RPD) (40735304)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | Scx / ScxGFP iPS |
Outline of Annual Research Achievements |
Scx、Msx2、Sost欠失マウスの表現系を前年度に引き続き解析した。樹立した全てのマウスラインは報告されている表現系を示すことが、新生仔マウスの骨格標本と成体マウス骨格のマイクロCTを用いた解析によって確認できた。これらのマウスの中では歯根や頭頚部形成の異常を含む新規の報告につながるような結果が、組織解析や多重免疫染色の結果得られている。これらのマウス系統とScxGFPレポーターマウスの交配を行なったが、ホモの欠失個体でGFP陽性の個体が得られていないために、欠失個体の歯根をレポーターによって可視化するに至ってない。この点に関しては、同じ部位の連続切片を一般組織染色し比較することで解決している。 ScxGFPマウスの胎生線維芽細胞から樹立したScxGFP iPS細胞は、未分化多能性の確認が完了した後に、キメラ胚を作成し実際にiPS細胞がScxを発現する腱・靱帯原基の細胞に分化するとGFPを発現することを確認した。ScxGFP iPS細胞が腱・靱帯および歯根部を形成する細胞への分化誘導系の探索に有用であることが確認できた。そこで、ScxGFP iPS細胞由来の胚葉体由来の間葉系細胞や、iPS細胞から液性分子と低分子化合物を用いて直接分化誘導した間葉系前駆細胞を用いてGFPが発現するような培養条件を検討しており、いくつかの条件を見出している。多重免疫染色によって、分化誘導した細胞におけるGFPの発現と歯根形成に関与する分子の発現の重なりを検討した。さらにこの培養条件と合わせて、腱・靱帯および歯根形成に関与するような液性分子の機能も検討している。解析は継続中で申請内容も関連性があるために、日本学術振興会の特別研究員として研究者が引き続き次年度も継続する。
|
Research Products
(1 results)
-
[Journal Article] Scleraxis is a transcriptional activator that regulates the expression of Tenomodulin, a marker of mature tenocytes and ligamentocytes.2018
Author(s)
Shukunami C, Takimoto A, Nishizaki Y, Yoshimoto Y, Tanaka S, Miura S, Watanabe H, Sakuma T, Yamamoto T, Kondoh G, Hiraki Y
-
Journal Title
Scientific reports
Volume: 8
Pages: 3155
DOI
Peer Reviewed / Open Access