2019 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of pathology and establishment of the control method of ZIKA fever using single-round infectious particles,SRIPs
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17K17104
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
神山 長慶 大分大学, 医学部, 助教 (50756830)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ジカウイルス / SRIPs / アフリカ株 / アジア株 / 侵入能 / キメラSRIPs |
Outline of Annual Research Achievements |
ジカウイルスはフラビウイルス属に分類されるRNAウイルスであり、ヒトへの感染は主にウイルスに感染した蚊に吸血されることにより成立する。ジカウイルスは1947年にウガンダの森に生息していたアカゲザルから初めて分離されたが、この株はアフリカ株と呼ばれている。その後、ジカウイルスはアジアを経由して世界中に広まった。これらはアジア株と総称される。近年、ジカウイルスの局所的な大流行が相次いで報告された。特に2013年のフランス領ポリネシアでの大流行や2015年のブラジルでの大流行ではそれぞれギランバレー症候群、小頭症との関連が報告され、国際的な問題となったが、現在も有効な治療薬やワクチンが存在しない。 ウイルス感染の成立にはウイルス粒子が宿主細胞へ侵入する過程が重要である。この過程を阻害する技術が確立すれば、予防薬の開発が進むことが期待される。そこで我々はジカウイルスのアフリカおよびアジア株の1回感染性ウイルス様粒子(SRIPs)を独自に作製し、宿主細胞への侵入能を比較した。結果、アフリカ株がアジア株に比べて侵入能が高いことを明らかにした。さらに、アフリカ株エンベロープ領域C末端側201アミノ酸の中に侵入能に重要な領域が存在することを突き止めた。この領域には両株間で11箇所の違いが存在する。アフリカ株の当該アミノ酸をアジア株のものに変異させたSRIPsをそれぞれ作製し、侵入能を解析したところ、特にこの中の3箇所のアミノ酸の変異で侵入能が低下することが明らかになった。さらに3箇所中から2箇所を組み合わせ、2アミノ酸変異SRIPsを作製したところ、それぞれの1アミノ酸変異の場合よりも大きな侵入能の低下が確認された。 以上の結果を元に、ウイルスエンベロープに存在する上記3つのアミノ酸を標的にする技術を確立することで、ジカウイルス感染症に対する新たな予防薬の開発への応用が期待される。
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Research Products
(16 results)
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[Presentation] TRAF6 in T cells exacerbates the severity of experimental autoimmune encephalomyelitis by up-regulating CCR6 expression2020
Author(s)
Naganori Kamiyama, Benjawan Saechue, Astri Dewayani, Thanyakorn Chalalai, Shinya Hidano, Nozomi Sachi, Sotaro Ozaka, Shinpei Ariki, Yasuhiro Soga, Mizuki Goto, Takashi Kobayashi
Organizer
第97回日本生理学会大会
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[Presentation] ジカウイルスアフリカ株はアジア株に比べて宿主細胞への侵入能が高く、EAEを増悪させる2019
Author(s)
Naganori Kamiyama, Benjawan Saechue, Astri Dewayani, Shinya Hidano, Nozomi Sachi, Sotaro Ozaka, Shinpei Ariki, Yasuhiro Soga, Mizuki Goto, Ryosuke Suzuki, Takashi Kobayashi
Organizer
第42回日本分子生物会学年会
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[Presentation] Development of a portable reverse transcription loop-mediated isothermal amplification (RT-LAMP) system to detect the Chikungunya virus in a cost-effective manner2019
Author(s)
Benjawan Saechue, Naganori Kamiyama, Yinan Wang, Chiaki Fukuda, Kei Watanabe, Yasuhiro Soga, Mizuki Goto, Astri Dewayani, Shimpei Ariki, Haruna Hirose, Sotaro Ozaka, Nozomi Sachi, Shinya Hidano, Takashi Kobayashi
Organizer
第42回日本分子生物学会年会
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[Presentation] ゲノム編集マウスを用いたケモカインCCL20の腸管組織における生理的機能の解析2019
Author(s)
Nozomi Sachi, Chiaki Fukuda, Shinya Hidano, Naganori Kamiyama, Benjawan Saechue, Sotaro Ozaka, Astri Dewayani, Shimpei Ariki, Yasuhiro Soga, Mizuki Goto, Takashi Kobayashi
Organizer
第42回日本分子生物学会年会
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[Presentation] 白癬菌増殖抑制効果を有するわさびの機能分子の探索2019
Author(s)
Mizuki Goto, Haruna Hirose, Naganori Kamiyama, Benjawan Saechue, Astri Dewayani, Shinya Hidano, Nozomi Sachi, Sotaro Ozaka, Shinpei Ariki, Yasuhiro Soga, Takashi Kobayashi
Organizer
第42回日本分子生物学会年会
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[Presentation] アニサキス感染におけるIgE誘導機序の解析2019
Author(s)
小林隆志, 飛彈野真也, 水上一弘, 財津純可, 草野耀永, 伊藤秀幸, Astri Dewayani, 小坂聡太郎, Benjawan Saechue, 佐知望美, 神山長慶, 村上和成
Organizer
第88回日本寄生虫学会大会
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