2021 Fiscal Year Research-status Report
光干渉断層計を用いた垂直性歯根破折のメカニズムの解析
Project/Area Number |
17K17120
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
飯野 由子 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (90778458)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | OCT / 歯内療法 / 歯根破折 |
Outline of Annual Research Achievements |
垂直性歯根破折(VRF)は、齲蝕や歯周病と同様に、歯を喪失する原因となる。これまでVRFと根管治療との関連が指摘されている。しかし、具体的な発生メカニズムは未だ解明されていない。その原因の一つとして、非破壊的検査が困難であったことが挙げられる。近年、画像診断技術が発展し、微細な亀裂を非破壊的に検出することが可能となった。そこで、本研究課題では、光干渉断層計(OCT)を用いて、根管治療過程における亀裂発生の検出および解析を行い、そのメカニズムの解明を行うことを目的とした。 本年度は、昨年度に引き続き下顎前歯部を用いて根管治療過程における象牙質亀裂の検出を行った。歯冠を切断し歯根長を12mmと統一した。根管上部形成後、根管形成を行った。その後根管充填をした。根尖3mmを切断した。逆根管窩洞形成を形成後、逆根管充填を行った。①根管上部形成前②根管形成後③根管充填後④根尖切除後⑤逆根管窩洞形成後⑥逆根管充填後にmicro CTとOCTを用いて破折の有無を評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、実験機器の使用が制限されたことにより研究進捗状況に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
実験期間が予定より延長しているが、引き続き研究を遂行する。
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Causes of Carryover |
計画では、国際学会発表、学会誌投稿を予定していた。そのため、旅費・投稿料を計上していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、研究が滞り、また国際学会での発表も延期した。 以上のことから、次年度使用額が生じた。学会投稿料が本年度に生じると考えられる。また国内外での研究報告も引き続き積極的に行っていく予定である。次年度使用額はそれに活用される計画である。
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