2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K17138
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
吉居 慎二 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (90710484)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 根管内視鏡 / イメージファイバ / 画像処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
matlabソフトウエアによる画像処理プログラムを使用した歯科用内視鏡を市場に流通している歯科用顕微鏡との比較を行った。解像度・被写界深度に関しては歯科用顕微鏡に劣る結果となったが、模擬的な破折した湾曲根管を観察した際には、根尖部までの観察が可能で、かつ破折も混戦付近まで観察する事が出来た。 歯科用顕微鏡では根管口付近の観察に関しては十分であったが湾曲部以下の観察は不可能であった。 以上の結果から歯科用顕微鏡よりも根尖部の観察には優れている事が示唆されたが、解像度の面でまだ劣る事が分かった。 これにより、現在アルゴリズムの開発により画像処理によってさらなる解像度の向上を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目標に掲げた歯科用顕微鏡との比較による歯科用内視鏡による画像取得能力の検討を十分に行え、現状の歯科用内視鏡の長所・短所を抽出する事ができた。 「湾曲根管の根尖を観察することが可能」という長所は既存の機器では成し得なかったもので、今後の臨床に大いに役立つものであると考えられる。さらに歯科用顕微鏡との比較では解像度は劣るが破折線の確認も十分に行える程度の解像度まで向上することが可能であったため、計画としては順調に進んでいるものと考えられる。
さらに実際の根管を観察する事で今まで足りなかったアルゴリズムに関する知見を得られたことも理由の一つに挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きアルゴリズム開発を行うとともに、今後は機器自体の流通につなげるため既存のカメラ(スマートフォンのカメラや口腔内カメラ)に接続できるような仕様に変更していく。
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Causes of Carryover |
29年度研究計画中のソフト・ハードの改良まで今回進捗しておらずその分で差額が生じた。 30年度は当初の計画と併せてソフト・ハードの改良を行っていく計画としている。
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