2018 Fiscal Year Annual Research Report
Invetigaton of bonding mechanism for universal adhesive from interfacail science perspectives
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17K17141
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
辻本 暁正 日本大学, 歯学部, 助教 (10608409)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ユニバーサル接着材料 |
Outline of Annual Research Achievements |
ユニバーサル接着材料の界面科学的接着機構を解明する研究の一環として,ユニバーサル接着材料の表層重合層の有無が接着性に及ぼす影響について表面自由エネルギーを指標として検討を行った。その結果,様々な被着体に対するユニバーサルアドヒーシブ処理面の表面自由エネルギーは,接着材料表層の低重合層の有無によって異なった。また,表層低重合層を有する試片の表面自由エネルギーは,被着体の種類に関わらずこれを有さない試片と比較して有意に高い値を示した。このことから,ユニバーサル接着材料は様々な被着体を均一にコーティングするものの,その表面はアドヒーシブ低重合層で構成され,この層は高い界面科学的性質を有することが明らかとなった。そこで,ユニバーサル接着材料の表層低重合層の有無が様々な被着体との接着性に及ぼす影響関しても併せて検討を行った。その結果,ユニバーサル接着材料の様々被着体に対する接着性は,接着材料表層の低重合層の有無によって影響を受け,その存在は接着強さを向上することが判明した。このことから,ユニバーサル接着材料は様々な被着体の界面科学的性質を改質し,表層低重合の存在はコンポジットレジンとの接着性を高める事が可能である事が判明した。また,ユニバーサル接着材料の界面科学的手法である表面自由エネルギーと接着強度試験を併用した評価を行うことで様々な被着体に対する接着機構を詳細に解明することが可能であった。
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Research Products
(17 results)