2019 Fiscal Year Annual Research Report
Enhanced Protective Effect of Tooth Coating Materials Containing Theobromine
Project/Area Number |
17K17145
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
日下部 修介 朝日大学, 歯学部, 講師 (30614557)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | テオブロミン / S-PRGフィラー / 歯面コーティング材 / 細菌付着性 |
Outline of Annual Research Achievements |
テオブロミンおよびS-PRGフィラーを含有させた歯面コーティング材を試作し、細菌付着性について検討した。①S-PRGフィラー含有,②S-PRGフィラー+5.0%テオブロミン含有,③シリカフィラー+5.0%テオブロミン含有,④シリカフィラー含有,以上の4種類を使用した. 各コーティング材料は,金属製型枠に填入、光照射して硬化させて試料とした.さらに試料の裏面にネイルバーニッシュを施した後、#2000の耐水研磨紙で研磨した。一方、TSBY寒天培地を用いて細菌Streptococcus mutansを培養後、[methyl-3H]thymidine (ARC) にてラベルした.その後,遠心12,000gで15分間集菌し、ラベルされた調整菌液中に各試料を浸漬し、2時間振盪した.その後試料を取り出し、全自動試料燃焼装置を用いて試料片に付着した菌体を完全燃焼させ、放射線量を液体シンチレーションカウンターで測定した。 各供試材料に対する細菌付着量は,①166.0±13.7 dpm,②166.9±12.6 dpm,③207.5±7.1 dpm,④204.9±7.9 dpmであった。S-PRGを含む①および②は、③,④と比較して有意に細菌付着量が少なかった。一方、①と②、③と④間で細菌付着量に有意な差は認められなかった. テオブロミンは、これまでの研究からS-PRGフィラーと比べてもコーティングした直下における歯質の強い再石灰化能認められ、S-PRGフィラーとの相乗効果が期待できるものの、テオブロミンが細菌付着抑制する効果は認められず,S-PRGフィラーとの相乗効果もなかった.S-PRGフィラー+テオブロミン配合コーティング材は、S-PRGフィラー単独に比べて再石灰化能が高く、さらに細菌付着抑制能を有する可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)