2021 Fiscal Year Research-status Report
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17K17150
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石河 理紗 東北大学, 歯学研究科, 助教 (40734471)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 顎顔面補綴学 / 顎口腔再建外科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
再建舌モールドについて、これまでに検討した素材のうち、着脱時に最もモデルの変形を生じにくかった素材について、複数種類の厚みのモールドを作製し、強度等の評価の継続を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大とそれに伴う対策強化により、被験者に対しての実施が困難となった。そのため、既成の無歯顎印象研修用顎模型や口腔ケア研修用模型を用意し、用意した模型そのものと、印象採得して作成した石膏模型(普通石膏、硬石膏、超硬石膏)、スキャニングして作成した3Dプリンター製模型などの模型を、複数種類用意し、被験者の代用とした。 用意した模型それぞれについて、模型に対する再建舌モールドを作製、着脱に伴う変形量を検討した。また着脱回数と変形量の関係についても確認を行った。変形量の大きかったものについては着脱の方法により変化量に差が生じるかについても検討を行った。強度については、着脱前と着脱後の両方で実施、検討した。検討の結果、最も評価に適していると考えられた模型を被験者の代用として使用した。上記模型について、着脱時に最もモデルの変形を生じにくかったモールド素材を用いて、複数種類の厚みのモールドを作製し、強度等の評価を継続した。 さらに被験者での着脱実験を行うべく、オンライン等での被対面状況で被験者への着脱操作指導について検討し、コロナ禍でも被験者を対象として実験を継続できるよう、具体的な腫瘍について検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の拡大により、勤務先である東北大学大学院歯学研究科および東北大学病院では感染症対策の強化が行われ、部外者との接触や感染リ スクを伴う行為への制限が設けられた。本研究は被験者や業者の協力を要し、かつ被験者がマスクをしない状況下で口腔内へのアプローチとなるため、被験者へ の追加対応が必要であること、また被験者からの感染症への不安感の訴えなどから実施が困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
感染症対策については継続が予想されるため、対策下でも研究継続を可能にするため、被験者も含めたオンライン上でのモールドの性能検討のための手法や、被験者対応の手法について検討中である
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の拡大とその対策により研究の進行に遅延が生じているため。 遅延している計画通りの使用に加え、新型コロナウイルス感染症対策として、被験者および研究実施者に対する感染予防のための個人防護衣や消毒薬などの消耗品や輸入遅延等で購入できていないモールド用素材の購入に使用する。また当初計画では学内他研究室設置の機器を評価に用いる予定であったが、感染症対策の一環で使用が困難となっているものがあるため、機器のレンタルあるいは評価について委託するための費用として使用する予定である。
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