2017 Fiscal Year Research-status Report
Formulating new system for evaluating comprehensive lingual function by measuring tonuge presure and trajectry of motiobn with electromabnetic articulograph
Project/Area Number |
17K17162
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
藤原 茂弘 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70711034)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 摂食・嚥下リハビリテーション / 歯学 / 医療・福祉 / 解析・評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
摂食・嚥下において重要な役割を果たす舌の機能評価法の一つとして,舌と口蓋の接触圧である舌圧測定がある.申請者らは,これまで舌圧測定により有病者特有の舌圧発現様相の解明など,近年注目されている嚥下障害患者の治療・リハビリテーションに関する有用な知見を多数得てきた.しかし,舌圧測定だけでは舌と口蓋の接触する前後の舌運動の様子までは評価することができない.本研究の目的は,舌圧測定と舌運動モーションキャプチャシステム(電磁アーティキュログラフ)の同時測定により,舌と口蓋の接触前後の舌運動の様相も補完して舌圧発現パターンを評価することであり,一連の嚥下動作中にみられる舌圧発現様相を舌運動の軌跡とともに吟味することで,これまでの舌圧発現様相に関する知見をさらに深めるとともに,臨床における舌圧測定においてより詳細な嚥下機能評価が可能になると考えている 本年度はまず計測をするための環境づくりから進めた.計測に必要な測定機器,備品をそろえ,分析で用いるパソコンを購入し,計測・分析が可能な環境を整えた.舌圧測定の機器であるSwallow Scan Systemと舌運動モーションキャプチャシステムであるAG-501の同期を行うため,市販のマウスを用いて同期スイッチを製作し,両機器の同期計測が可能となり,時間的なずれや双方の測定値への影響なども調べ,同期計測の測定系を構築した.その上で実際に7名の被験者で計測を行なった.舌圧発現様相と舌運動との間に時間的な関連を認めるデータが得られ,この結果は日本顎口腔機能学会第59回学術大会で発表を行い,発表者は優秀賞を受賞した. 計測・分析のほかに,情報収集,情報公開のため学会に参加し,他研究期間による最新の研究内容を見聞することで,今後の研究の参考となる知識を得ることができた. 本年度の実績をもとに,来年度も引き続き研究を進めていく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究環境も整い,実際に計測を行うことが可能となり,結果も出始めているため,現在のところ順調に進んでいると考える.
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Strategy for Future Research Activity |
被験者数の増加と分析項目の増加を行う予定である.結果についてはまずは学会報告などを考えているが,順調に進めば論文の執筆も進めていく予定である.
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Causes of Carryover |
物品購入費が計画当初よりも安価で済んだため,また参加予定であった学会に急遽参加できなくなったため,次年度使用額が生じることとなった. 次年度使用額については学会参加費用,論文執筆,投稿費用にあてることを計画している.
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