2017 Fiscal Year Research-status Report
エピジェネティクス的変化を利用した新しい骨量維持型骨造成技術の開発
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17K17169
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
吉岡 裕也 岡山大学, 大学病院, 医員 (20782014)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | DNMT3A / 次世代シークエンサー / hBMSCs |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度に予定していた実験の一次スクリーニング検査(レポーターアッセイを行い,FDA 承認薬の中から,DNMT3A プロモーター活性を促進する化合物を複数検出する),二次スクリーニング検査(一次スクリーニング検査で検出した複数の化合物各々がDNMT3A遺伝子発現,ならびに骨芽細胞分化に与える影響を比較検討する.)が行えていない.その理由はヒト骨髄由来間葉系間質細胞(hBMSCs)のコンディション不良によりこれまで成り立っていた骨芽細胞分化誘導ができるときとできない時とあったためである.そのため平成29年度はこれまでに問題なく実施できていたhBMSCs実験のリピートを行い,再びDNMT3AがhBMSCsの骨芽細胞分化を促進する実験系を問題なく行えるようにした. またラット頭蓋骨モデルを用いて問題なく実験が行えるよう予備実験も行った. さらには,平成30年度に予定していた実験を進捗状況の都合上先に行った.次世代シークエンサーを用いてメチル化パターン解析を行い,DNMT3A過剰発現させて骨芽細胞分化誘導を掛けた際にメチル化が促進される転写因子Xと抑制される転写因子Yを特定した.さらにhBMSCsの骨芽細胞分化における転写因子Xと転写因子Yの遺伝子発現パターン解析もリアルタイムRT-PCRを用いて検討した.その結果次世代シークエンサーを用いて確認したメチル化パターン解析結果とマッチする結果を得た.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
hBMSCsのコンディションによりこれまで成り立っていたhBMSCsの骨芽細胞分化誘導ができるときとできない時とあったため.しかしその実験系は再び問題なく行えるようになった. また,平成30年度に予定していた次世代シークエンサーをDNMT3A過剰発現させて骨芽細胞分化誘導を掛けた際にメチル化が促進される転写因子Xと抑制される転写因子Yを特定した そのため進行状況としてはおおむね順調に進展していると判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
再び問題なくhBMSCsの骨芽細胞分化誘導が行えるようになったので,昨年度予定していた一次スクリーニング検査と二次スクリーニング検査を行いDNMT3A の遺伝子発現を促進し,骨芽細胞分化を正に制御する化合物Xを同定する. その化合物Xを用いてラット頭蓋骨再生モデルを作製し,化合物X の骨再生・維持に与える影響を検討する.
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Causes of Carryover |
平成29年度に行う予定だった一次スクリーニング検査と二次スクリーニング検査を行うことが出来なかったため、次年度行うこととした。
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Research Products
(1 results)