2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of Prosthetic Treatment with Implant Overdenture on Mastication Predominance in Patients with Unilateral Missing Posterior Teeth
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17K17176
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山崎 陽 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (20713382)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 偏咀嚼 / 補綴治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
被験者は片側臼歯部遊離端欠損患者48名(片側遊離端部分床義歯治療患者23名、片側遊離端固定性インプラント治療患者25名)を収集し、補綴治療前、補綴治療後の測定を完了している。基本的診査 (年齢、性別、歯式、咬合状態、食片圧入の有無、咬頬・咬舌の有無) 、被験食品自由咀嚼時の両側咬筋筋電図、偏咀嚼の認識度 (VAS)を測定した。 得られた筋電図データより、被験食品自由咀嚼時の左側および右側の咀嚼回数および偏咀嚼の程度の評価を行い、筋電図より得られた偏咀嚼の程度と歯の欠損歯数、 偏咀嚼の認識度(VAS)との相関分析、また補綴治療前後での客観的および主観的な偏咀嚼の程度の変化について検討した。片側臼歯部欠遊離端損患者が示す偏咀嚼に対し、部分床義歯治療および固定性インプラント治療を行い、偏咀嚼の程度が軽減し、固定性インプラント治療の方が主観的また客観的にも部分床義歯治療よりも改善することが示唆された。 インプラントオーバーデンチャーとして、対合が欠損のない天然歯列で、片側臼歯部に対するインプラントオーバーデンチャーを装着するケースがなく、残根上に片側臼歯部部分床義歯を装着した症例の測定を行なった。残根として保存する意図が患者それぞれで異なるため、残根状態のコントロールが困難であった。また症例数が8人と少なく統計的な比較は難しかったが、通常の片側臼歯部部分床義歯群と比較すると偏咀嚼の程度は減少傾向と考えられた。今後も残根上義歯を含め、インプラントオーバーデンチャーの被験者の収集を行なっていく。
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