2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of the interaction between ephrin and Eph by titanium ions elution from the surface of dental implant.
Project/Area Number |
17K17180
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
和智 貴紀 九州大学, 大学病院, 助教 (00778863)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | インプラント周囲炎 / チタンイオン / メインテナンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,チタンイオンとインプラント周囲炎に罹患した組織から検出される種々の細菌が産生するLPSとが共存する環境が,インプラント周囲骨におけるephrin/Eph分子発現に変化を与え,インプラント周囲炎の病態を増悪させる因子になりうるという仮説を検証することを目的とした. 初年度である2017年度には,チタンイオンまたは/および各種LPSの存在がephrin/Eph分子発現にどのような影響を与えるかを検討した. その結果,チタンイオンおよび各種LPSが共存する環境においてEphB4とephrinB2の遺伝子発現が増加したものの,どちらか一方が存在する状態と比較して有意差を認める結果は得られなかった.そこで,近年メインテナンスにおけるプロフェッショナルケアの際にもチタン表面からのチタン溶出や剥離が起こりうるとの報告がなされてきていることから,チタン表面を損傷せずに,可及的にプラークコントロールを行う方法についても加えて検証を行った. 最終年度である2018年度には,プロフェッショナルケアに利用される接触型または非接触型歯面清掃用器具をインプラントのメインテナンスに転用し,アバットメントや上部構造に頻繁に用いられるチタンやジルコニア表面に対してどのような影響を与えるかを解析した。その結果,接触型歯面清掃用器具に関して,併用する歯面研磨剤の選択ではなく,器具の選択の方がより対象の表面を損傷することに影響していることがわかった.また,非接触型歯面清掃用器具において,併用するパウダー間で対象の表面粗さに与える影響が大きく変化し,メインテナンス時によりその口腔内に適した選択をする必要があることが示唆された.得られたデータを関連する学会で報告した。
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Research Products
(4 results)