2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of a Dietary Supplement on Peri-Implant Bone Osseointegration in a Rat Model of Machined Surface Implants
Project/Area Number |
17K17220
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
渡邊 丈紘 日本大学, 松戸歯学部, 助手(専任扱) (80759986)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | インプラント / サプリメント / 機械研磨 |
Outline of Annual Research Achievements |
インプラント体の表面形状はオッセオインテグレーションの短期獲得の観点から滑面な機械研磨から粗面なエッチングブラスト処理等に進化してきた。しかしながら粗面な表面処理はオッセオインテグレーションを短期間で獲得することが可能であるが、細菌の付着がしやすいという傾向を持っている。細菌が付着しにくい表面処理として滑面な機械研磨がある。しかしながら粗面な表面形状と比較してオッセオインテグレーションの獲得までに長期間を必要としている。従って、局所的アプローチに頼らない方法でオッセオインテグレーションを促進させる事が必要と考える。 申請者は全身的アプローチとしてサプリメント(Synthetic Bone Mineral:SBM)療法に着目し、ブラスト処理をしたインプラント体を埋入したラットに SBM を経口摂取させた研究を行ってきた。 この研究結果を踏まえ申請者は SBM の経口摂取が機械研磨の表面処理をしたインプラント体のオッセオインテグレーション獲得に寄与できるか検討を行った。 実験動物は 6 週齢のWister 系雌性ラットを、 7 週齢時に実験群(SBM群)および標準食群(Control群)に無作為に割り付けた。9 週齢時にインプラント埋入手術を行い、埋入 2 週および 4 週後に取り出した。BMD、引き抜き強度、骨代謝マーカーおよび蛍光染色画像を群間で比較した。結果は埋入 2 週および 4 週後のBMD、引き抜き強度および骨代謝マーカーの発現量は、SBM 群はControl群と比較していずれも有意に高い値を示し、蛍光染色画像では SBM 群は Control 群と比較して強い蛍光を示した。 以上の結果より SBM はインプラント体周囲の骨形成を促進させる事が示された。これにより機械研磨の表面性状を有するインプラント体のオッセオインテグレーション獲得の一助となることが示唆された。
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Research Products
(4 results)