2017 Fiscal Year Research-status Report
MRONJへの多血小板フィブリンによる治療戦略とPETを用いた新規評価法の確立
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17K17229
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
浅香 卓哉 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (80637265)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 顎骨壊死 / 多血小板フィブリン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度については、ARONJ発症患者の外科的治療時におけるPRF填入の実施と評価およびPRF填入によるARONJ発症予防効果に関する検討を予定していたが、院内設備の関係などにより北海道大学病院再生医療等委員会事務局での承認登録が進んでおらず、現状としてPRFの使用許可が得られていないため、これらの研究の実施が現在困難な状態である。このため、承認許可が得られるまで、コントロール群となるPRF填入を実施しない従来通りのARONJ患者に対する外科消炎術を実施した症例を蓄積することに努めた。平成29年度では7例程度の症例蓄積があり、これまでの合計で50例程度の外科消炎術の実績がある。このうち、外科消炎術を実施するも完全治癒に至っておらず、再度骨露出や感染に至った症例も複数あることから、今後はPRF使用承認が得られ次第、早急に対象症例を確保し、比較検討を開始予定である。 また、ARONJ発症予防効果に関する検討に関してもPRF填入の評価を実施できなかった。ただし、これまでに蓄積した73例のコントロール群に加え、新たに125例のコントロール群を追加することができ、およそ200例のコントロール群を得た。コントロール群では、11例のARONJ発症と34例の1ヶ月以内に抜歯窩の上皮化を認めなかった治癒遅延が認められた。これまでの研究において、PRFを抜歯時填入した29例では治癒遅延とARONJ発症を一切認めなかったことより、今後さらにPRF填入症例の蓄積を行い、コントロール群との比較をすすめる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
PRF使用に関する研究の採否について、院内設備の関係などにより、北海道大学病院再生医療等委員会事務局での承認登録が進んでおらず、PRFを用いた臨床研究が実施できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究のコントロール群に関しては、ARONJ発症後の外科消炎およびARONJ発症予防効果の検討それぞれにおいて、十分な症例数が集まっているため、北海道大学病院再生医療等委員会事務局への申請をすすめてPRFの使用許可を取り次第、介入研究を開始予定である。
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Causes of Carryover |
当初、PRF作製に必要な遠心分離器の購入に20万程度の予算を予定していたが、先述の如く、審査が待機中であるため、次年度への繰り越しとなった。承認となり次第、同額を執行予定である。
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