2017 Fiscal Year Research-status Report
低分子量Gタンパク質Rac1の四肢形成制御機構の研究
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17K17289
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
斉藤 芳郎 昭和大学, 歯学部, 助教 (70611581)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 細胞内シグナル |
Outline of Annual Research Achievements |
Rac1遺伝子を四肢未分化間葉系細胞特異的に欠損させたコンディショナルノックアウトマウスの大腿骨成長板における組織学的解析を行った。コントロールマウスの一次髄腔は石灰化前線から一次髄腔に向けて、縦方向に骨梁を形成していくが、コンディショナルノックアウトマウスでは、遅延しており、縦の分化形態にはまだ到達していなかった。また、一次髄腔において類骨の増加が見られ、皮質骨では石灰化骨の割合が非常に少なかった。これより石灰化の障害があると考えられた。以上の結果から、 コンディショナルノックアウトマウスは、コントロールマウスと比較して、骨の成長が遅延していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Rac1遺伝子の機能を組織学的に検討できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
Rac1遺伝子の硬組織細胞における細胞内シグナル伝達および標的遺伝子の同定を目標とする。
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Causes of Carryover |
細胞内シグナル伝達および標的遺伝子の同定を平成30年度に行うために未使用額が生じた。マイクロアレイを用いた標的遺伝子のスクリーニング実験や、細胞内シグナル伝達にかかわるであろうタンパクの過剰発現やノックダウン法実験に使用する試薬、機器、物品費にあてる予定である。
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Research Products
(2 results)