2019 Fiscal Year Research-status Report
ポルフィロモナス・エンドドンタリスにおける菌体外ペプチド分解機構の解明
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17K17336
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
西俣 はるか 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10755755)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Porphyromonas属 / 歯周病原性菌 / ジペプチジルペプチダーゼ |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は,歯周病原性菌Porphyromonas endodontalis ジペプチジルペプチダーゼ(Dipeptidyl-Peptidase:DPP)を基点として,同菌の病原性に関与するジペプチド分解系の全容解明およびその阻害経路確立を目指している。このDPPは,細胞内膜と外膜間のペリプラズムに局在するペプチダーゼで,オリゴペプチドを分解して細胞内に取込み可能なジペプチドへ変換する酵素である。 研究代表者は,DPP群を保有する口腔細菌の探索,歯周病原性菌群および口腔サンプルにおけるDPP活性の解析から,DPPと口腔細菌性疾患との関連を検討することを目的として本研究を遂行中である。 研究代表者は今年度,所属する日本小児歯科学会総会において,口腔サンプルを用いたDPP活性測定により,歯周病原性菌の存在の有無が予測されること,このことからDPP活性測定は歯周病原性菌のバイオマーカーとして有用であると示唆されたことを本研究の成果として発表を行った。 今年度は当初の研究デザインにおいては研究の総括年度にあたり,本研究成果を年度内に対外的に発信する予定で,これについては上記の通り実施することが出来た。一方で年度途中より研究代表者が妊娠し産休に入ったため,以後の研究活動は一時中断された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は研究代表者の妊娠・産休(12月~)により研究活動が中断した。そのため本研究課題の進捗に遅れが生じることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年12月から研究代表者は産休・育休により研究活動を一時中断しており、復帰後は研究再開・当研究課題についての総括を行う予定である。研究代表者の育児等の事由により,今後も研究進捗に遅れが生じる可能性があるため、研究室の大学院生を研究補助とすることで研究活動が円滑に推進できるようにする。
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Causes of Carryover |
研究代表者の産休・育休により研究活動が一時中断されたため、次年度使用額が生じた。復帰後は研究再開・当研究課題についての総括を行う予定であり、当該助成金は、この際の必要物品の購入・経費等にあてる予定である。
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Research Products
(1 results)