2021 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of functional transcription factor in mouse gingival junctional epithelial cell using a bioengineered tooth system
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17K17359
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
氷室 沙羅 昭和大学, 歯学部, 助教 (90736513)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 接合上皮 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画に照らし合わせ、実施した実績は、下記の通りである。 GFP陽性歯原性上皮・野生型C57BL/6マウスの間葉組織の再構成歯胚を作製し、予め野生型マウスの上顎第一第臼歯を抜歯し、治癒を確認後、作製した歯胚を埋入した。移植後50日前後で、萌出完了した再構成歯近傍の接合上皮と口腔上皮を回収した。回収した組織を酵素処理し、上皮細胞を分散化し、フローサイトメトリーを用いて、接合上皮をGFP陽性分画として採取、また、GFP陰性分画として口腔上皮を採取した。RNAシークエンスを用いて、GFP陽性接合上皮細胞とGFP陰性の口腔粘膜上皮細胞の遺伝子発現を比較検討したところ、GFP陽性接合上皮細胞にOdam、Icam1、Krt17が、GFP陰性の口腔粘膜上皮細胞と比較して高頻度で発現していた。さらに、回収したGFP陽性接合上皮細胞にレンチウイルスを用いてSV40 large T 抗原を導入し、GFP陽性接合上皮不死化細胞株を樹立し、Limitingdiluetionを用いてsingle cell cloneを作製した。樹立したGFP陽性接合上皮不死化細胞、再構成歯胚から回収した接合上皮細胞、口腔上皮細胞を用い、RT-PCRを実施した。樹立したGFP陽性接合上皮不死化細胞、再構成歯胚から回収した接合上皮細胞では、歯原性上皮に発現すると言われ、過去に天然の接合 上皮でも発現が確認されているKrt19の発現が認められ、一方で口腔上皮細胞では発現が確認出来なかった。以上より、GFP陽性不死化接合上皮細胞株では、接合上皮のcharacterが保持されていると推察する。
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