2019 Fiscal Year Annual Research Report
New development of repeated tongue movement test and training method
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17K17373
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
比嘉 千亜己 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (10781817)
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Project Period (FY) |
2018-02-28 – 2020-03-31
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Keywords | 歯学 / 舌運動 / iPad |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度の計画目標であった健常若年者における反復運動測定器の基準値の探索について、若年者および高齢者で反復運動が従来の機器では正確にカウント不能であることが明らかとなった。そこで、平成31年度では、センサーを口角部分に正確に位置し、舌の動きが小さい高齢者でもセンサーが動きを感知するような改良型反復舌運動測定器の開発を目的とした。平成30年度の研究で得られた知見により下記の通り改良を加えた。①光学式距離センサー間距離を被験者の最大開口時の口角間距離に設定できる固定式センサー保持装置を製作した。②被験者がセンサー部に舌を接近させた際に知覚可能とするため、20 mm×10 mmのプラスチック板を設置した。③舌接触判定の閾値を自動設定可能とし、不応期を0.2秒に設定した。さらに連続した同側の舌接触を接触判定しないよう設定した。④iPad画面にて0.74秒間隔で左右交互に舌接触を指示するiOSアプリを製作した。また、舌接触時には被験者に視覚的にフィードバックできるよう設定した。その結果、健常若年者6名に対して改良型反復舌運動測定装置を使用し、左側40回、右側41回の運動指示に対して左側は平均33.2回(82.9%)、右側は平均36.0回(87.8%)実施可能であった。また、対象者から従来の測定器より舌の接触がiPadで可視化しやすくなったという意見が多くでた。当初の計画より大幅に遅れたが、改良型反復舌運動測定装置で正確に左右運動が測定できることが明らかとなった。
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