2019 Fiscal Year Annual Research Report
Verification based on an objective index of dental-related stress in elderly people with dementia and persons with severe disabilities
Project/Area Number |
17K17377
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
井川 一成 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (80584739)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脳機能測定 / ストレス評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、歯科治療行為そのもののストレスを評価する場合、主観的指標により評価されることが一般的である。しかし、主観的評価はストレスの心理的側面を評価するものであり、本来であれば生理的側面を評価するための客観的評価も同時になされるべきである。特に、意思の表出が困難な高度障碍者および高齢者について正確にストレス評価を行うためには客観的指標の活用が望ましいと考えられる。 本研究の最終目的は、上述の通り意思表出の困難な対象者についても歯科治療関連ストレスを客観的かつ正確に評価することにより、高齢者や高度障碍者の歯科治療における効果的な苦痛低減に向けたプロトコールを策定することにある。 しかしながら、歯科関連疾患の疼痛や歯科治療による口腔機能の変化等について評価された研究事例は見られるものの、歯科治療行為そのものに対する客観的指標に基づく評価事例は少なく、基礎的なデータの収集を要するのが現状である。 本研究では、まず、健常者のボランティアを対象として、歯科治療において実施される頻度の高い項目(機械的歯面清掃)および、非侵襲的な処置のうち一般的に負荷が強いと考えられる項目(ラバーダム防湿処置)について、主観的指標および客観的指標により評価を行い、それぞれの評価指標の相関性を検証した。特に近年において客観的評価指標の中でも利用される頻度の高い光トポグラフィ(NIRS)による脳機能測定ついて、歯科治療関連ストレス評価への応用可否を検証することを第一の到達目標として設定した。 本研究の結果より、侵襲性の高い治療項目について主観的評価指標と客観的評価指標に一定の相関性を認められたことにより、客観的評価指標による歯科治療関連ストレスの評価が可能であることが示唆された。
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Research Products
(1 results)